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レポート:オンライン発信塾プレゼン編第1回「良いプレゼンとは」

 この記事では「地方のカチを高めるオンライン発信塾~しょうおう志援塾2020~」のプレゼンレクチャー編第1回「良いプレゼンとは」についてまとめたいと思います。1月15日(金)に開催されました。

 オンライン発信塾プレゼンレクチャー編では、2月19日開催予定の勝央町のプレゼンテーション大会での発表を目標に学んでいきます。前回オンライン学習編第5回のまとめについてはこちらをご覧ください。

1.良いプレゼントは良い「企画」から

 今回、合同会社ツクルの三宅創太さんに講師を務めていただきました。三宅さんは、この研修の主催団体「しょうおう志援協会」の立ち上げのきっかけとなった2015年の初年度の「しょうおう志援塾」の講師を担当され、その後の会の設立にも関わってきた方です。

志援塾第1回

 コンサルタントとして、企業へのアドバイスや企画・立案を専門に行っている三宅さん、今回、技術的な話が中心かと考えていましたが、意外にも「プレゼン」の元となる奥深い話を聞くことができました。

 「プレゼン」とは自分の「企画」を相手に伝えること、「企画」には「て」と「計する」という意味が隠されているということです。では、企てにはどんなことが必要なのかということで、次の話に進みます。

2.新しい企画の元は、弁証法の「アウフヘーベン」

 このプレゼンの講座で哲学のことばが出るとは私は少し驚きでした。「正」「反」「合」の考え方についてされました。「正」が自分の意見なら、「反」は反対意見、ここで対立したり、妥協すると、新しい企画にはなりません。2つの意見があることで、1段階高い次元に持ち上げること(アウフヘーベン)によって、新しい価値「合」が生まれる。

「正」×「反」→「合」

 哲学の説明では、話はここで終わりますが、現実ではこの新しい価値「合」に対して、さらに「反」が出てきて、「新しい合」が生まれる、そして、この繰り返しが、企画を発展させるとの説明がありました。

「正」×「反」→「合」×「反」→「新たな合」×「反」…

 参加者の質問で、「合はどこまで続くのですか」という問いがありました。「合が山を登るようなものだとしたら、山を下りることもあるのか」という質問に対し、「合はこれまでの価値観と違うもの」と答えがありました。「高さを競っていたものが別の概念になる」「下りるとしたら下りることに価値を見出す」「天動説が地動説になる」「ミリメートルで見ていたのが単位が変わってメートルで見るようになる」などの例で説明されました。「なるほど」と思うとともに、しっかり自分に腹落ちするには、少し実体験も必要なように感じました。

(私が弁証法の参考にさせてもらったサイトを紹介します)

3.世の中の「流れ」、自分の「心」、欲しい「未来」

 次に、企てを考えるための3つの要素について説明していただきました。1つが社会の「流れ」です。社会では、コロナ禍で慌ただしい状況ですが、一歩引いてみると、ITの進歩とグローバルな協力といった未来の変化が前倒しになったともとれます。

 「心」は、自分の想い、原体験について。三宅さんは、ワクワクすること、小学生3年生のころ、自分にとってワクワクしたものは何だったかを考えることがヒントになると説明されました。この質問については受講生1人1人からゆっくりと聞いていただきました。当然ですが、参加者一人ひとり、元となるモチベーションが違います。このことを大事にするとプレゼンもユニークなものになるに違いないと感じました。(…ということで、記事のTOP画像は小学校にしました)

 「未来」を考えるには、はじめは「熱い想い」を持って考え始め、次は現実的に「冷静に分析」へと考えを切り替える必要がある。1人で相反する想いを持つことは難しいので、「反」となってくれるような誰かと一緒に考える方が良い。現実的にどうやったらできるかを細かく項目を埋めていくことで現実の精度が高くなるということを説明していただきました。この部分は、今後のプレゼンを細かく考える上で実践するということになりそうです。

4.次回「企画」したことを仲間に伝え、変えていく

 今回は、プレゼンの根底となる「想い」の大切さを一緒に考えていただきました。私自身の想いが、私だけのプレゼンになることを学べたように感じます。次回は、この自分の想いから、仲間に伝える、周囲を変えていくというステップを一緒に学びます。

スクショ

 今回の講義のアーカイブを記録していますので、ご興味のある方はご連絡いただければと思います。一緒に学ぶことができればと思います。お読みいただきありがとうございました!

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