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岐阜自衛官候補生銃乱射事件について

先日岐阜県の自衛隊射撃場で起きた銃撃事件。18歳の自衛官の候補生が
52歳の教官と25歳の隊員2人に対して銃撃し、2人の教官が亡くなった。
ニュースを見るうちに、事件の背景が見えてきた。

事件当初は今時の若者による短絡的な犯行に見えた。
しかし調べるうちに18歳加害者の壮絶な家庭環境が、この事件に深い闇を
落としていることが浮かび上がってきた。

事件の経緯

先日、長野のたてこもり事件で銃で警察官が殺害されたニュースを取り上げが、また銃による殺人事件が自衛隊訓練時に起こった。
日本では、銃を扱えるのは、警察官、自衛官、猟友会、スポーツとしての射撃などと限られている。
海外では、お金を払えば射撃場で体験できるそうだが、素人が簡単に扱えるものではない。
今回の加害者は18歳、自衛官にはまだなれていない訓練生。
4月に3ケ月の試用期間の訓練が始まり、6月の末で終了予定だったという。
その段階で自衛官になるか、やめるかを選択できるという。
その中で事件は起きた。

18歳の自衛官の候補生が起こしたのが、発作的だったのか計画的だったのか、分からないが、銃射撃場にいた52歳の教官に恨みを抱いたことは分かっている。
長時間にわたり、モラハラなどを受けたのだろうかと考えたが、両者はこの場所でのみのかかわりだったそうだ。
教官におこられたことがきっかけだそうだが、だからといって殺してしまうという
考えに至るというのはあまりにも短絡的ではないか。
これは自衛隊だからという問題ではない。

18歳候補生のおいたち

容疑者は、今年岐阜県内の高校を出たばかりの18歳
6人兄弟の3番目
家はゴミ屋敷状態
経済的に苦しい
幼少時代、養護学校に預けられる
スポーツ万能で活発な少年時代
勉強は不得意だった
夢は自衛隊とゲーム開発者

とにかく貧しい家庭環境だったようで、学校にも満足に行けていなかったようだ。
そのため、勉強はできず、中学に入ってすぐに不登校になった。
戦争に関することに興味を持っており、当初は自衛官になりたくて候補生に応募したと考えられる。
しかし、育児放棄のような状態で育ったため、大人を信用していないようだ。

自衛官になるということ

自衛官になるには銃を扱い、訓練することが必要だということは理解できる。
しかし、18歳の若者(自分の息子と同世代)、まだまだ子供だ。
自分の考えを持った、しっかりとした素直な若者はいると思うが、
自衛官を志望する人が少ない中、こういう事件をおこす人材かどうかを初期の段階で判断するのは大変難しいことだと思う。

自衛官になるにはアメとムチが用意されている。
食費、生活費、諸々負担してもらえる上、日給(給与)ももらえるという。
私も息子が家でブラブラしているので、
<自衛隊に入ればいいのに>
と安易に思った。
息子は頑なに拒否したわけだが、人によってはこのアメ部分に魅力を感じて
<特にやりたいこともないし、入ろうかな?>
と思う人もいるかもしれない。
しかし、共同生活に厳しい訓練など、プライベートで遊ぶのも許されない。
どの程度大変なのかは分からないが…。
この容疑者が入隊を希望したのも、貧困が原因ということも考えられる。

我が国は、憲法18条により、若者が戦争に徴兵されることはなくなった。
自衛隊は国内、海外における災害、戦争時の物資の調達や支援などが主な役割だ。
消防隊と似ているが、銃を扱う、後方支援も含まれている点が違う。
ある程度ボランティア精神や愛国心のようなものがないと難しいのではないかと思う。
しかし私のように、働いていないニートの息子を送り出そうという場合も多々あるのではないかと思う。これといった志がなく
厳しい訓練の中、せっかくもらった給料を使えず、禁欲生活を強いられるとどうなるか?
先日のセクハラ事件やこういう銃乱射事件につながるのかもしれない。

怒られ慣れていない子供

最近の若者は忍耐力がない
きれやすい
何を考えているか分からない

善悪の分からない精神状態の人間に、銃を持たせてしまった。
過去に起きた、無差別殺人などと同じではないかと思う。

思春期はイライラする。
中2病
18歳といえども中身が子供だったら….

イライラしたから殺害した。そんな理由で殺されてしまった人は浮かばれない。
しかも少年法があるので顔も名前も公表されていないのである。

我が家の場合

先日次男が、
<どうしてうちの親は怒らないの?>
と言ってきた。聞けば、大工見習いで下宿していた先の棟梁が自分の子供に
怒っているのを見て、<うちの親は怒らない>と思ったらしい。
しかし、私はすごく怒ってきたつもりだ。
が、全く届いていなかった。
母親が怒っても、全く怖くないのだと悟った。
小学校の時、財布からお金を盗んだ時、兄弟げんかをした時、嘘をついてゲーセンに行った時、かなり怒ったつもりなのだが、全くこたえていなかった
中学になると力も強くなるし、逆ギレが怖くて怒れなくなったのかもしれない。

昔はよく先生や親から怒られたものだ。
たたかれることもあったが、教育だと思っていたし、咎められることはなかった。
しかし現在では、虐待だと認定されるので安易に怒れなくなった。
少年野球や部活などであった、しごきが愛がある教育なのか分からなくなった

特に発達障害の子は、衝動性が強いので言っても何度でもやる。
言葉が出ない分、手が出やすいと言われている。

短所を見ずに長所をほめる
怒る時は、一呼吸おいて我慢する(アンガーマネージメント)
など、本などで読んで分かっていても、どうやったら本人に伝わるのか、響くのか
失敗して経験しないと分からないのだと思う。

現在、お金の面では決まったお金を毎月渡して、自分でやりくりしていけるように訓練している。
足りなくなったとしても、理由を聞いて与えるようにしている。
衝動的にお金を使う事が多かったのだが、いくら使ったか手帳に記して管理するように言っている。
キレそうになったときは、一呼吸おいて別室でクールダウンする。
以前よりは衝動を抑えることができるようになってきた。
が、安心したのもつかの間、嘘をついて寄り道することもある。
でも、あまりしつこく追求しないようにした。
夜更かしはあいかわらずだが、朝ギリギリでも行けている。
前のように遅刻したから行かないということが無くなってきた。

前よりも成長しているね
信用してるよ
がんばっているね

少しでもよりそうような姿勢をみせている。
キレることは少なくなってきたのではないかと思う。

まとめ

自衛官の候補生は成り手も少ないし、やめる事が多いそうだから、腫れ物に
さわるように気を使っているのかもしれない。
それでも、銃の扱いは命にかかわるので、厳しく指導しなければならない。
52歳の教官は、私と同じ子供の時に怒られて育った世代なので、強めに指導したのかもしれない。
自衛官の候補生は3ケ月といえども、はじめての共同生活でストレスがたまっていたのかもしれない。
また容疑者の壮絶な家庭環境を鑑みても、起こるべきして起こったと考えられる。
ただでさえなり手が少ないのに、こういう事件が起こると今後のことが心配される。精神面での教育や、メンタルのケアが急がれるのではないかと思った。


今回は社会的な問題を考えるシリーズでした。
これからも、気になったニュースと取り上げていけたらと思います。
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