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マインドフルネスの脳科学:デフォルトモードネットワーク~その②~

今回は脳科学の観点からメモしたデフォルトモードネットワークの続き.

デフォルトモードネットワークとは
安静時・休息時(=つまり,ぼ~っとしている時)の神経ネットワークであり,
■脳の“アイドリング”状態ともいわれている.

しかし,
この状態で,既に脳は60-80%のエネルギーを消費しているそうで,
(意識的な反応に使われる脳エネルギーの20倍!!)

マインドワンダリング
マインドレスネス
を誘導しやすいネットワークといわれている.
(過去のことをクヨクヨしたり,未来を心配したりなど)

マインドワンダリング(Mind wandering)
  頭の中では他のことを考えている状態
マインドレスネス(Mindlessness)
  不注意でぼーっとしている状態


デフォルトモードネットワークの異常が指摘されている疾患

デフォルトモードネットワークに関与する部位として,
■前頭前野内側部(mPFC)
■後帯状皮質(PCC)
■楔前部(Precuneus)
■角回
■側頭頭頂接合部(TPj)
■海馬(HF)
■脳梁膨大後皮質(RSC)
■下頭頂小葉(plPL)
などがあげられているが(Buckner et al,2008),

以下の疾患では,デフォルトモードネットワークの異常が示唆されている.
慢性疼痛 
認知症 
うつ病 
統合失調症 
自閉症  
ADHD
若年層から中高年齢層まで各年代で問題となっている疾患がずらり.

特に,慢性疼痛患者の場合,
デフォルトモードネットワーク
サリエンスネットワーク
のバランスを改善することが
治療効果に結びつく可能性が指摘されている.


サリエンスネットワーク???
このネットワークについては次回にメモ.


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