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宅建2ヵ月合格(完全独学)を実現した10の勉強法

以下の記事で1か月半と1冊で簿記2級を合格した方法をお伝えしました。

この簿記2級に合格したのが5月で、同年10月には宅建を合格しました。(さらに2か月後にはAWSソリューションアーキテクトを合格)

宅建の勉強は正味2ヵ月弱しかしていませんので、今回は短期合格方法を徹底解説します。

宅建を2ヵ月短期合格(独学)した人は無数にいる

はじめに「2ヵ月なんて本当かよ」という方がいましたら、宅建を短期合格した人は無数にいる実態をお伝えします。

私の知人でも何人もいますし、そもそも宅建はそこまで難しい試験ではありません

宅建が比較的簡単に合格できる理由を見ていきましょう。

神脳こと河野玄斗くんは一週間で宅建合格

余談ですが医師国家試験と司法試験と公認会計士というグランドスラム(かは知りませんが)を達成した神脳こと河野玄斗くんは一週間で宅建を合格しましたね。

まあ彼の場合はすでに司法試験を合格していましたし、資格を取って自分が経営する予備校に客を集めるのが本業ですので、そんな稀有なパターンもあるのかというご参考程度に。

宅建が簡単に合格できる理由1.法律系国家資格の中でダントツで一番簡単(受験者は一番多い)

宅建こと宅地建物取引士試験は法律系国家資格の中で一番簡単です。

○○士という資格は法律を扱うのですが、その中でも誰でも取れると言える難易度は宅建士だけでしょう。

ちなみに受験者は国家資格の中で日本一多いようです。

宅建の勉強時間は300時間程度が目安

宅建の勉強時間は300時間程度が目安と言われています。

これは簿記2級と同程度で、宅建と簿記2級どちらが難しいかは人それぞれの得意分野で議論が分かれます。

法律系国家資格の勉強時間(目安)

著者オリジナル

それでは他の法律系国家資格の勉強時間を見てみましょう。

・言わずと知れた最難関の司法試験や予備試験が10,000時間

・弁護士に次ぐ弁理士や司法書士が3,000時間

・公認会計士や税理士も3,000時間以上

・最難関資格よりは随分簡単ですがそれでも宅建の3倍は難しいと言われる行政書士が1,000時間

・同じく1,000時間とされているのが中小企業診断士(人によって得意分野が激しく異なるので半分以下で合格する人はいる)

このように宅建は全くもって合格できないほど難しい試験ではありません。

簿記2級と1級の間には高すぎる壁があるように、宅建とその上の国家資格の間にも超えられない壁がそびえ立っていますが、言い換えると簿記2級と宅建までは誰でも合格できます(だから筆者はその2つに絞ってお伝えしております)。

宅建が簡単に合格できる理由2.条文や判例を学ぶ必要なし(六法全書も不要)

宅建以上の資格(行政書士以上)とは大きく異なる特徴として、宅建レベルでは条文や判例を学ぶ必要はありません。

六法全書も不要です。

民法が鬼門とされていますが、むしろ真っ向から法律の勉強をしてしまうのは得策ではありません。後ほど詳細に勉強法をお伝えします。

宅建が簡単に合格できる理由3.不動産業界の人は5点プラス(なんだそれ)

宅建の意味不明な仕組みとして、不動産業界で働き事前に手続きをしている人は5点プラスという大きすぎる下駄が履けます。

厳密には問46から50が無条件で正解となります。

(それでも不動産業界で働く多くの人がことごとく落ちるのですが)

宅建が簡単に合格できる理由4.全問四択のマークシート(記述や論文なし)

宅建は試験そのものも難しくありません。

全問四択のマークシートで、記述や論文はありません。

行政書士からは五択ですし記述も入ります。

さらにその上、司法書士や税理士では長文の筆記や理論暗記という鬼門が立ちふさがり、公認会計士では一次の短答にようやく合格しても絶壁の論文があります。

まぐれでもわりと当たってしまう宅建なんて可愛いものと言えるでしょう。

宅建が簡単に合格できる理由5.出題範囲が明確

全ての予想問題集を買ってどれほど役だったのかは後ほど

出題範囲が明確であり、第〇門は必ずこの分野とわかりやすい試験である点も宅建のメリットです。

闇雲に学んで解いていては確かに厄介な試験であることは認めますが、勉強と試験に慣れている方からすれば間違っても難関資格ではありませんよね。

宅建が簡単に合格できる理由6.合格率が15%から17%と高い

宅建の合格率は15%から17%です。

合格点は試験ごとに調整されて、必ず15%以上の人が合格できるようになっています。

これまで紹介してきた難関資格の合格率はほとんど5%以下ですので(税理士試験の科目合格はそれより高いですが)、15%以上が必ず合格できるのはかなり有難い試験と言えるでしょう。

宅建が簡単に合格できる理由7.受験者の2割以上が試験会場に来ない

さらに朗報です。

受験申込をしてお金を払ったにも関わらず、実際には試験を受けない人が2割以上います。これは明確な数字が公表されています。

30万人が申し込もうが4~5万人が合格できますし、なんなら最初から6万人以上は離脱してくれるわけです。なんて気前のよい試験でしょうか。

宅建が簡単に合格できる理由8.ライバルがあまりに弱い

この記事では忖度なく全てをお伝えします。

試験では受験者層というものがあります。

東大を受ける層はそもそもMARCHレベルは受けません。筆者も東大と滑り止めで慶應しか受けませんでした。(しっかり滑って慶應に優しく受け止めてもらいました爆)

資格試験でも受験者層はあります。宅建は誰でも受けられる試験ですし、本当に優秀な層やすでに法律が得意な層はそもそも受けません。

宅建はライバル次第の試験

なぜ先ほどからライバルの話を続けているかと言うと、宅建は簿記2級のように70点合格のような絶対基準がなく、言ってしまえばライバル次第なのです。

そのため合格点が32点の年もあれば38点の年もあります。

ライバルが強すぎる公認会計士の合格点は登り龍のごとし

ライバルというのは本当に重要なのです(切磋琢磨して強くなる少年漫画の意味合いではなく)。

公認会計士も相対評価の試験ですが、受けてくる層が高すぎるので、元は7割合格の試験がこの数年で8割合格の試験になってしまっています(令和6年の短答ボーダーは78%)。

だから何度も言いますが、宅建なんて簡単なのです。

宅建が簡単に合格できる理由9.何十万円もする高額教材や予備校は必要なし(宅建は独学で誰でも受かる種類の試験)

一つ強調したいのは、独学ではほぼ不可能な試験が世の中には多数存在しますが、宅建はその類ではありません。

余計なお世話ですが何十万円もする高額教材や予備校には手を出さないでも大丈夫ですよと伝えられれば幸いです。

ちなみにザブングル加藤はブックオフの教材で合格したと言っています。(法律試験は毎年改正があるため筆者はさすがにおすすめしませんが笑)

結論:宅建は勉強の方法を間違えなければ誰でも簡単に合格できる

結論として、宅建は勉強の方法を間違えなければ誰でも簡単に合格できる試験です。

受からない人たちは勉強の方法を知らない、または間違っているだけです。

本当にそれだけなのですが、知名度の高さが必要以上に宅建の存在を高めている気がします(合格した方には嬉しいことですが)。

試験とはライバルの有無で勉強方法が変わる

これは重要ポイントですので後ほどしっかりと伝授いたします。

筆者は慶應卒UCLA留学TOEIC満点後に東証プライム上場企業で10年以上勤務

先ほどから宅建を簡単だと繰り返す筆者はどこの馬の骨だと思いますよね。勉強方法を語るに値するのかと。

筆者は慶應卒でUCLA留学し、学生時代にTOEIC満点や英検1級を取得。その後に日経225にも選ばれる時価総額数兆円の東証プライム上場企業で10年以上勤務してきました。

到底自慢なんかではないです。入ってみたら超典型的なJTCでどれだけ地獄だったか…とnoteの種類が変わるので割愛。

業種はITですので法学部卒でも法務部でもなく、勉強方法だけ知っている法律素人が宅建に合格しました

自分語りnoteではありませんのでこれ以上は話しませんが、勉強のやり方については実績が証明してくれていると思います。(これで不満なら別に読まれなくても大丈夫です。仕事には困っておりませんので笑)

宅建合格が難しいと言われる理由1.アドバイスが古い(昔とったおじさんの言うことを聞いたら落ちる)

それでは次に、簡単なはずの宅建がなぜ難しいと言われるのか、事実なかなか合格できない人がいるのか分析してみましょう。

一つ目は、受けているアドバイスが古い点があります。

宅建はコロナ期間から急激に受験者数が増えており、もはや昔の感覚で受かる試験ではありません。

昔取ったらしいおじさんの「民法は捨てろ」などのアドバイスを真に受けると絶対に合格できないでしょう

民法に特化した覚え方集はこちら。

宅建合格が難しいと言われる理由2.過去問だけで合格できる試験ではなくなった

大きな理由と考えられるのが、過去問だけで合格できる試験ではなくなったためです。

平成の宅建は過去問だけで合格できた

筆者は過去問を12年分解きましたが、平成のうちは確かに過去問だけで合格できたと言えます。

しかし令和になり受験者が増え、同時に過去問使い回しのネタ切れに伴い、近年は過去問だけしかやっていない人は落ちる試験となっています。

対策はこの後しっかりとお伝えします。

宅建合格が難しいと言われる理由3.不動産業界の5点プラスはでかい

宅建が簡単な理由で述べましたが、この5点プラスについては学生や私のように不動産業界ではない人間にはマイナスです。

普通の受験生(当然私も)が5点ビハインドから勝負する試験など他にあるのでしょうか。

36点前後取れば受かる試験ですでに5点から始められるなんて、50m走ですでに7m付近からスタートするようなものです。笑

これについても対策を後ほどお伝えします。

宅建合格が難しいと言われる理由4.予想問題集は本当に必要?4冊解いて実際に何問出た?

予想問題の効果のほどを徹底分析(笑)

宅建は予想問題集をやれと聞いたことがありますよね。

筆者もそうなのかと思い4冊も買って解きました。

それでは結果的にそこから何問でたのか、コスパやタイパは本当によいのか、後ほど共有します。

宅建合格が難しいと言われる理由5.受験者の大半が勉強の方法を知らない

やはりこれに尽きると言えるのが、受験者の大半が勉強の方法を知っていません。

知り合いの不動産業界の人間は、会社で大原の予備校代を出してもらい、かつ試験前は仕事中に勉強させてもらえて、当然5点プラスにも関わらず3回受けてダメで諦めました

これはもはや宅建が難しいのではなく彼が勉強とは何なのかを理解していません。

何度も言いますが、受験や他の資格に慣れている層は宅建で苦戦しません。そのため「宅建やばい」というのは勉強の方法を知らない人の中だけです。

宅建合格が難しいと言われる理由6.勉強しても本番は結局勘

落ちる人のモデルケースをお伝えします。

民法:あまり勉強していないしどうせ本番は知らない問題出るし勘

都市計画法:イマイチよくわからないまま本番を迎えて勘

宅建業法:最近難しい気がするから新しい問題は結局勘

結論:宅建は試験がおかしいから勉強してもムダ

頭が良いとは漫画のキャラクターみたいな特殊能力ではありません。

単に勉強の方法を知り戦略を持っていることを意味します。

宅建短期独学合格に向けた10の対策

お待たせしました。

それではここからは宅建短期独学合格に向けた10の対策をお伝えします。

・民法、都市計画法、宅建業法ごとの勉強方法(それぞれ全く異なる)
・民法の覚え方集(筆者オリジナル図解)の紹介
・筆者が実際に使った教材全て(市販のみ)と各使い方(効果がある部分だけ)
・過去問を使うべき教科と使わない教科
・予想問題集を4冊解いてわかった「予想問題集は本当に必要か」の答え
・全ての受験に使える勉強法
・おまけ:回答に迷った時のチート(データに基づく)

これらを徹底的に書き込んでおりますので、ぜひ役立ててもらえれば幸いです。

※多くの方にご購入いただいており、随時情報の追加、アップデートを続けております(ご購入者様にはお知らせが届くはず)。間接的ですが試験まで1つでも2つでも皆様のお役に立てれば幸いです。

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数人のファン様のサポートがあって6年以上執筆続けてこられました。 本当に感謝です。 (無料読書は要らん)