ゆず「SONGS」に見る最大の魅力
ゆずの強みは、「音楽の原点」としての強みです。
彼らが長く多くの人に愛される強さは、「音楽の原点」ともいうべき彼らのスタイルにあると感じました。
ゆずの音楽スタイルは、弾き語りです。
この弾き語りというスタイルは、まさに音楽の原点であり、音楽というものが、誰かが口ずさんだ一節のメロディーから始まったとすれば、その歌に最初に加えられたものが、弾き語りという音楽スタイルだったと感じます。
楽器はなんでもいいのです。
楽器がなければ、手拍子でも、膝叩きでも、足踏みでも構わない。
1つのメロディーに何かを加えてメロディーに厚みを加える。
それとも、歌ではなくて、何か別の形で参加したい。
一緒に音楽をしたい。
一緒に楽しみたい。
まさに、この音楽の原点ともいうべきスタイルが、弾き語りです。
弾き語りの強みは、それだけではありません。
弾き語りができるということは、どんな場所でも、どんな状況でも、音楽を、歌を届けることが出来るのです。
アンプもPCもいらない。
歌とギター一本。
ギターすらなければ、ハーモニカでも口笛でも構わない。
なんでもいいのです。
手拍子だっていい。
丸裸の歌
丸裸の音楽
歌、音楽、そのものを届けることが出来る強み
これがゆずの強さです。
彼らはストリートミュージシャンの出身でした。
ストリートミュージシャン。
ここにも「音楽の原点」があります。
何気なく口ずさんだメロディーは、誰かが聞いているかもしれません。
たまたま通りがかった人が、ふと、歌声に足を止めて、耳を澄ませる。
誰かが立ち止まれば、次の誰かも。
また、次の誰かも…
そうやって、何人も
何十人も
立ち止まって音楽を、歌を聞いている
やがて、その輪が、何百人にもなっていく。
音楽の原点
誰かに聞かせる
誰かに届ける
この原点は、ストリートミュージックです。
彼らの音楽の強さは、
2つの音楽の原点を持つところにあります。
音楽の原点としての魅力。
これがゆずの最大の魅力です。
※
青春出版社オンラインで連載している「人生を変えるJ-POP」の第28回目にゆずを書いています。
まだ読まれていない方、ぜひ、どうぞ。
前後編で掲載されていますので、下記から、読むことが出来ます。