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地方は現代人の救いになるのか

GW休みに入り、久しぶりの東京。

久しぶりに友達と会って話す中で「地方移住(田舎暮らし)するのってハードルが高い感じがするんですけど、実際どうなんですか?」って質問された。
彼はいつか地方移住をしてみたいらしい。

別の友達も「あと10年後には田舎に隠居して物書きをしていたい」とか「のんびり田舎暮らしして電車の模型を作る生活をしたい」なんて話してたし、職場見学に来てくれた人たちにも「移住ってどうなの」って聞かれたし。

GW中だけでこんなに聞かれるのだから、やっぱり最近は地方移住ってブームになりつつあるんだろうか。

ここ最近会った「地方移住に興味のある人たち」になんとなく共通しているのは、仕事で忙しい毎日を送っているということ。
都会の忙しなさと仕事で疲れきっている人たちにとって、地方移住は趣味や好きなことを楽しみながらのんびり暮らせそうな感じの位置付けなのかもしれない。

願望はあってもなかなか実現には至れないので、実際に移住を経験した私の話は参考になる、らしい。
興味のある方々から質問されることが増えてきたので、私が思ったことを書いてみようと思いました。
(私個人の主観的文章では偏りがあると思うので、他の移住経験者の意見も参考にしていただきたいです)


都心と地方での生活スタイルの違い


まずはじめに、私個人の感想としては車とインターネットがあれば地方にいても普通に暮らせるなって感じています。
逆に言えば、そのふたつがなかったらちょっとキツイ。

陸前高田に来てから大きく変わったのは、移動手段が車になったこと。実家にいたときは基本的に徒歩、自転車、電車で移動をしていました。

実家にいたときは徒歩5分圏内にはスーパーにコンビニ、バス停。自転車を使えば10分で最寄り駅にも着くし、市役所にもTSUTAYAにもたどり着く。買い物するのに色々と揃っている町までは電車で10分。
基本的になんでも近くて、自転車があれば事足りる。相模原での生活に不便さを感じたことはなかったです。

一方で、地方は車社会。
都心並みに電車やバスは整っていないし、自分で移動できる手段を持っているかどうかは今後の生活をめちゃくちゃ左右する。
車、めっちゃ大事。
(車なし生活を少し経験したからこれだけははじめに言いたい)

最初に住んだ家があまり立地のいい場所ではなかったっていうのもあるんだけど、そのときの家から最寄りのバス停まで徒歩30分、スーパーまでは1時間。市役所までは約10キロ、TSUTAYAは約13キロの距離。

都心みたいにお店がたくさんあったり、公共交通機関が整備されているところに住んでれば車に乗れなくても生きていけるけど、地方では死活問題。
どこに行くにも大体何キロ単位の距離があるから、歩いて回ろうと思うのは難しいし、バスの本数も少ない。(BRTバスは1時間に1本、県交通バスは1日に2本程度)

どこに行くにも距離が遠いから車か原付じゃないと無理!!って、住み始めてすぐにわかりました。
徒歩圏内で買い物できる場所に住めるのが1番いいけど、そんな立地の良いところに借家があって、住めるのはなかなか稀のような気が……。

新車は難しくても、中古車であれば思ったよりもかなり安く買えるし、職場で車を貸してもらえる可能性も多少はあったりして車に関しては案外ハードル低めだったりするので、自分で車(または原付バイク)を持つことを全力でおすすめします。
移動手段を確保できれば、生活してて困ることはほとんどない。

というわけで、移住を考える上で運転免許証と車への投資は必要かと。

あと、よく聞かれるのが「食料品以外の買い物(服とか)とかどうしてるの?」って質問。
ここに住んでからはネットで買うようになりました。
インターネットでポチれば決まった曜日と時間に家まで届くから楽だし、近場に行きたい店や欲しい物が買える店がなくても特に気にならない。インターネット最高。

直接商品を見たいとかだと難しいけど、ネット注文自体に抵抗がなければ買い物についても気にならないかなって思います。
(直接商品を見たい場合、欲しいものが揃っている都会まで車を走らせて買う)

買い物だけじゃなくて、インターネットがあることで場所を選ばず仕事が出来たり、SNSを見れば友達の近況はなんとなくわかる。
iPhoneひとつで遠くにいる人が書いた記事を読めたりする。

インターネットが普及した今だからこそ、地方生活へのハードルは格段に下がったように感じます。
てか、ハードルが下がってきたから、段々と地方への興味を持つ人が増えてきたのかもしれない。


人間の活動力は外の明るさに比例する


「地方 = 時間に余裕がある / のんびり 」
なんとなくこんなイメージがあるかもしれないけど、それがなんでなのかを考えたときに、夜の暗さが関係しているような気がした。

都心は夜でもネオンや街灯でひたすら明るくて、夜中でも余裕で人がいるけど、地方の夜は本当に暗いし、外に人の気配はない。
夜は家で家族と過ごす、そういう生活が基本になっている。(もちろん、夜に出かける人もいます。)

夜は暗いのが本来の姿。
体が暗さを感じると、体に備わっている自律神経が体も気持ちも休もうってスイッチに切り替わる。(副交感神経モード)

少し薄暗い部屋にいると段々とリラックスして眠くなるように、外が暗い環境だと自然と落ち着いた生活に向かうようになるのかもしれない。

一方で都心のギラギラなネオンの明るさは、体に「まだ昼だ」と勘違いさせて活動モードを継続させて、活動力を引き上げさせているように見える。(昼間の体は交感神経優位の状態)
人工的な明るさによって作られた活動モードをずっと続けて体も気持ちもどんどん消耗して疲れてくると、「地方でのんびりいいな〜」に繋がるのかなって感じがしています。

都心で電気を一気に減らしたら、夜中まで仕事したり、朝まで遊んだりしようって気持ちにならなくなるんじゃなかろうか。誰か実験してほしい。
これ、結構大事なことだと思う。

都心で働く友達の中には夜遅くまで働いている人もいるけど、陸前高田でそんな遅い時間まで働いてる人って全然聞かない。
日が沈んで真っ暗になるくらいには、家に帰っているイメージ。(自分がわかる範囲内の話だし、接客/自営業/在宅ワークしてる人は当てはまらないのかもしれないけど。)

都心と地方では絶対的な仕事量が違う部分もあるだろうけど、それとは別に自然本来の流れに沿った生活が出来ているような感じがする。
だから夕方頃には帰れるし、自分の好きな事をする時間に当てられる。

初めの方に書いた「地方移住は趣味や好きなことを楽しみながらのんびり暮らせそうな感じ」は、半分くらい夜の暗さによって出来ていると、私はそんな風に感じています。


#移住日記 #移住女子 #陸前高田
#地方移住 #海の見える生活

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