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今日のレッスンメモ:いくつもの視点を持ってみる

10月21日水曜日。晴れ。

今日はずっと続けているゆりこさんのアレクサンダーテクニークのレッスンを受けに大塚に行った。「今日はどんな感じですか?」と聞かれたので、右膝が少し痛いと伝えたら、股関節のレッスンになった。

「膝に問題があるのに、なんで股関節?」と思われるかもしれないけど、膝と股関節は、同じ大腿骨の端と端。だから膝を曲げれば同時に股関節でも動きが起きるわけなんだけど、私のカラダはそれを忘れてしまっていたようで、「ああ、股関節も動いてよかったんだ」と思うと、不思議と膝の痛みが消えてしまうのだった。

今日はそのほかに腕についても新鮮なアイデアをもらった。それは「腕も骨盤に支えられている」というもの。今もキーボードをたたきながら、そのことを思い出してみた。すると背中で支えていた腕の重さが、ストンと骨盤に落ちてきて肩が軽くなる。いい感じ。

腕を楽に使うアイデアはいくつかあって、「腕は鎖骨から始まっている」をはじめ「肩甲骨から動かす」というのもあるし、「胸骨も腕の一部」「腕は肋骨の上にふんわり乗っかっている」「腕は頭からぶら下がっている」なども役に立つ。それはいずれも肩や胸まわりとのつながりについてのものだったから、「骨盤が支えている」というボトムからの視点は、私には新鮮に感じられた。

もちろん、上にあげたアイデアのどれか一つだけが正解ということではなくて、ひとつのものに対して、いくつもの視点を持ってとらえることが大切なのだと思う。

いくつもの視点といえば、谷川俊太郎さんの「わたし」という絵本を思い出す。どんな話かというと、ひとりの女の子について「お兄ちゃんからみると妹、犬から見ると人間」というように、ページをめくるごとに「わたし」を定義するシンプルな言葉が次々と展開されていく。昔、私が初めて参加したアレクサンダーの合宿のグループクラスで、ユズルさんがこの絵本を紹介していたことがある。そのときはよくわからず、単に「面白いな」で終わっていたけど、初めて受けたユズルさんのクラスはとても印象深かった。

「わたし」がいくつもの視点でとらえられるように、腕も脚も骨盤も、そしてそれ以外のなにもかもが、お互いにいくつもの関係性のなかで存在してる。その関係性を見渡す視点が増えていくことが、物事を全体としてとらえるうえでも大切なことなのだろう。

大塚駅前で都電荒川線を撮影。青空にカラフルな車体が映える。路面電車の走る風景は、のんびりしていて好き。東京にもっと路面電車が増えればいいのにな。

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