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メルヒェンは子どもと大人の教育書

シュタイナー学校や幼稚園に通っていなくても簡単にできる子どもと大人の学びを紹介します。

核家族化の進む現代の子育て実践において、相談できる個人やサークルが存在するのは、素晴らしいことですよね。子育てに行き詰まったとき、気軽に相談できる存在というのは、非常にありがたいものです。ただ、内的には、ある程度の距離を持って付き合うことが大事なのでは無いでしょうか?つまり、依存はしないということです。「へーそういう考え方もあるんだなー。」というこころの余裕は欲しいですね。

いわゆる教育メソッド本なども、とても参考になりますね。たくさん出版されています。そういった本というのは、きっかけをつくってくれるし、具体的で分かりやすいです。その反面、常にケースバイケースである、教育の『実践』を単純化、一般化してしまう危険性があります。情報はあくまで情報ですね。

いずれにしても『自分で見て考える』ということが重要です。つまり、『直感力』が必要になります。では、直感力を培うにはいかなる努力が必要になるでしょうか?

ずばり『即効性はまるでないけれども、人の精神やこころの深みを学ぶこと』が大事です。

それでは、「ぜひシュタイナーをお読みください!」と言いたいところですが、はっきり言ってめんどくさい本です。よっぽど読書慣れしている方でないとお薦めしません。即効性の無い学びというのは、結果がすぐにでないので、少ない労力で続けられるか、楽しくないと続きません。

それに子育て中の方というのは忙しいし、なかなか落ち着いた時間が取れないのではと思います。そこで提案なのですが、お子さんにメルヘンや昔話を語り聞かせてあげてはどうでしょうか?

勤め先のシュタイナー学校で、1、2年生の担任をしていたとき、わたしは毎日、子どもたちにメルヘンを語り聞かせていました。子どもたちはこの時間が大好きで、いつも夢中になって聞いてくれましたねー。幼児から9歳ぐらいまでの子どもにとって昔話やメルヘンは『こころの糧』といって良いものだと思います。

「なんで子どもにお話をするのが大人の学びなの?」と不思議に思う方もいらっしゃると思います。シュタイナー教育は、アントロポゾフィー(人智学)という学問から生まれました。実はそのアントロポゾフィーとメルヘンや昔話は底の部分で通じ合うものがあるのです。どちらも人間の深い叡智の書です。ただシュタイナーはもっと現代的に科学的にそれを語ります。メルヘンは絵姿をつかってそれをものがたります。

さて、ややこしいことをいろいろ言いましたが、お話を語るときは、ぜひ味わいつつ、お子さんと一緒に楽しんでください。へんな解釈はいりません。できれば絵本ではないほうが良いですね。その方が子どもが自由に想像力を広げることができますよー。楽しみながら子どもと大人の学びになるなんて一石二鳥だと思うのですが、いかがでしょうか?






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