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夢日記

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ぜんぶ夢の中。君の声も彼女の微笑みもつないだ幼い左手すらもこの世界では夢の中。
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2019年3月の記事一覧

『アイツの夢』『ゆうれいの夢』

夢を見た
今日は、ふたつ

チャバネのアイツ
嫌われ者のアイツとお喋りをしていた
タンスの下の、暗がりの奥
そこがアイツの仕事場なんだって
だから安心して放ったらかしていたのに
アイツ、仕事を忘れてドンドン近付いてくるんだ
本能か何かなのかね
私怖くて、とても怖くてさ、やっぱり虫は嫌だな
いつの間にかアイツも喋らなくなって
ただの虫になっちまった
家中を逃げ回って、もうダメだ、と思ったところで目が

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何か大事な夢を見たけれど、忘れてしまった
大事だったはずなのに、断片すら残らなかった
「何かの夢を見た」という事実以外、何一つ覚えていない

一瞬目を覚ましたあの時、書き記し繋ぎとめたなら
今もきっと、あの夢の中に居られただろうに

『逃走旅行の夢』

夢を見た

私の家がやくざか何かの、強い勢力だったのだけど、謀反を起こされて娘の私も命を狙われた。
でも助けてくれる友達が二人居て、三人で逃げ出した。
何か大切なものを家から持ち出した気もする。後ろからは、早く追いかけて捕まえろ、という声が聞こえていた。

殺されないために、私たちはとにかく走って、走って、ちょっと遠めの駅に着いた。
ここには大きなショッピングモールがあって、人の多いところなら安全

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『あばら屋の夢』

夢を見た

川の流れている岸に立つ

対岸には竹藪とあばら屋、
ポストから落ちた無数の手紙

竹藪の竹から繋いだロープを、
縒り縒り、縒り縒り、長くしていく

これがあれば川を渡れるよね

『カラスの呪いの夢』

夢を見た
短編ドラマ仕立ての夢で、ちょっと長くてホラーなため、苦手な人はお気をつけて
夢の中で私は20代後半で短髪、強い霊感を持ったガタイの良い男性だった

スーツを着て、電話で取引先に連絡をする、何らかの仕事をフリーランスでしている
今回の取引先はベンチャー企業に勤務する若い男性
チャラい見た目と粗暴な態度が癪に障るが、仕事なので仕方ない
話すこともなく無言のまま、一緒にタクシーで移動を始める

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『豆アルバイトの夢』

夢を見た

学校のような施設でアルバイト
休み時間にはお昼ご飯を食べる
施設内に居住している「お昼ご飯受け入れ家庭」があって、そのお家に食べさせてもらう
まるで家族のよう

時間が来たら作業に戻る
内容は、何粒も何粒も、豆を食べる仕事
飽きてきたら甘いふりかけをかけたり、工夫しながら何粒も何粒も何粒も食べていく
19時に終業 みんな帰る

『時の少女の夢』

夢を見た
世界滅亡を止めなければならない夢だった

時の少女は 時の数だけ存在する
手下は時計 小さくたくさん たくさん居た
いずれも討伐しなければならない
世界のために
少女は時間 だから正しい順序で
最後に現れたのは母なる 0(ゼロ)
白いワンピースを着た 物憂げな少女
わたしは世界よりも 世界がどうなろうとも
彼女を救いたいと思った
わたし達はふたり 空を走り逃げていく

『泡の花の夢』

夢を見た
夢の中で「卯の花」は波間に揺れる「泡」だった
きっと「粟の花」と混ざりあって見た光景なのだろう

いちめんのあわ
いちめんのあわ
いちめんのあわ

みんなが泡を指して、あれが卯の花だよと囁く
だけど本当の卯の花は、泡が花を包み込んでいるもの
花にまとわりついて、くるんで、その形を模している泡の塊

本当の卯の花は、何ヶ月もそれを維持できるから、お土産として人気
作り物の卯の花は、中に花な

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