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あ、中華まんが好きだ
と思ったはなし。
コロナで家族全員引きこもりだった年末年始。
お友だちからとっても嬉しいものが届いた。
肉まんとあんまん。
お友だちの家の近くにある、仙台で昔からある有名な中華まん屋さんのやつ。
はじめてお友だちの家に遊びに行った時に案内してもらって以来、私はそこの肉まんが大好き。
大きくて、むちっとしていて、見た感じでお腹を満たしてくれるのがわかる。中の具は、お肉のなかに大きめのタケノコがごろごろしていて、味はしっかり濃いめ。それが溢れんばかり(というか絶対溢れる)に詰まってる。
私たち夫婦はどちらも岩手出身で、親や頼れる親戚は近くにはいない。
仙台にきて6年経って、ある意味で自由でもあり、自分で選んだ場所でやっていくという良さも感じてはいるけれど、体調を崩した時の心細さや、自分たちで乗り越えるしかないという孤独感はメンタルにくるなぁと思う。
そんな時に、届いた仙台の友だちからの中華まん。
縁もゆかりもない街で、しんどいときに肉まんを送ってくれる友だちができていたんだ。
涙が出そうだった。
このお友だちは、私より少し年上なのだけど、ちょっとした手土産も、贈り物も、いつも本当に素敵で、心がこもっているのが伝わってくる人だ。私もこんなふうに物を贈れる人になりたいといつも思う。
まだ頭がぼんやりとしている状態で、大きな肉まんにかぶりついて、あー好きだーと思った。
中華まんって、ふわふわであったかい。
そこについてくる思い出も、なんか全部あったかい。
子どもの頃お母さんが蒸してくれた中村屋のあんまんを思い出した。
高校のとき友だちと凍えながら食べたコンビニの角煮まんを思い出した。
保育園のお迎えの帰りに車の中で子どもたちと半分こして食べたピザまんを思い出した。
コロナのときに、友だちが送ってくれた肉まんも、また一つ中華まんの思い出として保存されたわけだ。
中華まんがすきだ。
これからも冬が来るたびに、たくさん食べよう。
本当に嬉しかった。
ありがとうでいっぱい。
今日も、
のらりくらりと、
しどろもどろに。
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