【環境が9割】

「銃・病原菌・鉄」再読。地政学の源流に近い本。人類がいかにして今の社会を築いたのか。上下巻の長い本だけど、著者がご丁寧に一言でまとめている箇所がある。「歴史は、異なる人びとによって異なる経路をたどったが、それは、人びとのおかれた差異によるものであって、人びとの生物学的な差異によるものではない」別にアングロサクソンが遺伝的に優秀だから今の世界があるのではない。東西に長いユーラシア大陸が農耕を容易にし、文明や社会を発展させていった、というもの。

改めて考えると、環境ってホントに大事。この本のような何万年にも渡る長期で考えてもそうだけど、僕たちの人生のようなスパンでも環境が最も大事だと思う。家庭、学校、会社、コミュニティ、地域、国、住む場所、インターネット、など。どんな環境を選ぶかによって、人生は大きく変わる。だから僕も移住を繰り返しているし、学校など属する組織もなるべく環境のよいところに身を置くようにしてきました。

付け加えることは2つある気がする。環境を選ぶことも大事だけど、自らの周りの環境を自分から良くしていくこともめちゃ大事。環境のせいにせず、自分の環境を良くする。だから、自分の周りの人を応援することが大切になる。自分の周りの人が活躍してくれれば、自分の周囲の環境が良くなるわけで、結果的に自分も成功したりハッピーになる。意識としてgiveが先でもエゴが先でもどっちでも良くて、とにかく周りを応援する。

ただ、そういう働きかけをしてもどうにもならない組織や環境もあるので、そういうところからは、とっとと逃げ出していいです。今の世の中、メタバースも含めていろんな世界がある。どうにもならない環境にはさようならです。

もう一つは、環境は環境でも自分の内部環境のようなもの。これは体と心の内部環境。良いものを食べて、7時間以上しっかり寝て、ちゃんと運動する。そうやって自分を愛してあげる。さらには心が豊かになれるような人間関係を築き、趣味や大好きなことに没頭して、自然に浸る時間も取り、適度な瞑想などもして、自分の心を整える。そういう内部環境を良くしていく。

環境を選び、自分の周りを応援し、心と体を整えましょう。

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