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価値観と価値観の狭間で、イノベーションをつかむ

ボクらはみな、生まれてきたことに意味がある。今ここにいることに意味がある。今立っている場所に意味がある。そしてみな、何かの役割を持ってそこに立っている。そして、それぞれの視点で世界を見つめている。異なる背景や経験が生み出す視点の違いは、真のイノベーションを産み出す土壌になる。言葉の壁、文化の違いなど、表層なものだけではなく、その根底にある価値観の違いが絶えず衝突し、対立することで新しい価値や発想が生まれる

しかし価値観や視点の違いは時に摩擦を生む。これを乗り越えるのは困難な道のりであり、中途半端な気持ちで取り組むことはできない。人は新しいものや違うものに対して抵抗感を持つ。原始の社会においては安定こそが生存であり、安定を脅かすものを排除しようとする心が、人間の本能に刻み込まれている。だから、その抵抗感は当然のものだ。

だが、相手の意見を単純に否定することは、新しい発見のチャンスを放棄することと同じだ。イノベーションは異なる価値観の狭間で生まれる。既存の枠組みや常識を打破し、新しい価値を創造するためには、異なる視点や経験を受け入れ、その中で新しい解を見つけ出す必要がある。その中で新しい価値を創出する力を養う必要がある。違う視点を受け入れ、相手の意見を尊重することで、未来を変える可能性を手に入れることができる

ビジョンを持ち、そのビジョンを現実のものとするためには、現実としっかり向き合い、多様な視点を統合することが不可欠だ。イノベーションに挑むチームメンバー一人ひとりが、ステークホルダー一人ひとりがそのプロセスにおいて価値のある役割を持っており、それを果たすことでイノベーションは成し遂げられる。


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