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新しい世代の価値観を、納得はできなくとも理解はしよう

なぜ世界は、まだ幼い「α世代」に注目しているのか
第一には、このα世代が、2025年には歴史上最大の人口ボリュームを占めると言われているためだ

世界では毎週250万人以上が誕生しています。2025年にはα世代の人口は20億人近くになると予測されます

メタバースに暮らす。Z世代の次に来る「α世代」大解剖

時代は移り変わる。現代においてはそれが技術の進歩により急激なスピードで起こる。そしてそれはもちろん不可逆的だ。一度変化が起これば元に戻ることはない。

僕らの時代はよかったと懐古にふけるのも自由だが、世界の変化はどんどん進んでいく。ビジネスに向き合うのであれば、そんな悠長にしている時間はない。

今はまだ変化をする必要はないかもしれない。こと成熟期の長かった日本においては、その必要性を認識する瞬間はあまりないのかもしれない。しかしそうしている時間にどんどん真綿で首を絞められている。必要性を認識した時には、もう飛び降りるしかない崖の淵に立っている状況になるだろう。あとは死あるのみだ。

だからこそイノベーションに挑まなければならない。未来を見据えた活動をしなければならない。その時に見据えるべき未来は、抽象度の高いシナリオではない。そこに生きている人間そのもの、つまりは子供たちだ。

デジタルマスターといわれ、生まれた時からデジタルデバイスとインターネットが当たり前にそこにある世代は、もう上の世代とは断絶された別の人間だ。

人間は生物としての進化はもうする必要がなくなった。代わりに僕ら人間は道具によって自らを進化させてきた。α世代と僕らは、ホモサピエンスとネアンデルタールぐらい違う。姿形は似ていても全く別の人間がそこに誕生しているのだ。

その前提で彼らのことをしっかり見つめなければならない。彼らの価値観に納得はできないかもしれない。親として自分達の価値観を子供たちに押し付けたくなるかもしれない。しかし一歩社会に出れば、彼らは彼らの世代で価値観を醸成しているのだ。子供たちに価値観を押し付けることなどできるはずもない。

彼らがマーケットの主役になるのはまだしばらく先だ。しかしすでにその一つ上の世代が親として、α世代のために消費を始めている。ここにすでに変化の兆しが生まれているはずだ。

理解できないものを理解できないままにしておけば、残される道は死へと続く。納得ができなかろうが、理解する努力をして、今この瞬間から先んじて手を打たなければ、ビジネスが生き残る道はなくなってしまう。

2023年をターニングポイントにしよう。ビジネスをここで転換させる英断を下さなければ、もはや生き残る道はない。

日本のビジネスは、これまでは国内マーケットだけを対象にしていても、ある程度は成立していました。
ところが今後は、本格的にグローバル市場を見なければ立ちいかなくなります。
その際、例えばアメリカのα世代をターゲットにする場合には、多様性の文化を深く理解する必要がある。
ここに対応できるかどうかが、日本企業におけるマーケティングの分かれ道になるでしょう。



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