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006. イノベーションとは、正しい問いの設定である

プロダクトアウトやソリューションドリヴンでは、薄っぺらい表層をなぞるだけだ。そこにインサイトではなく、思い付きと変わらない。薄っぺらい表層だけをなぞっても、イノベーションは起こせない。

世界を変えたイノベーションは、たった一人の、世界はこうあるべきだという「答え」が始まりになっている。その閃きと衝動と行動。そして行動の継続がイノベーションに繋がっている。

ある程度の答えが溢れ、また変化が激しく複雑化した世界において、「答え」への閃きだけで突き進むのは難しくなっている。



今必要なのは、誰かの導き出した「答え」よりも正しい「問い」の設定。薄っぺらい表層だけを見るのではなく、「問い」に深くDIVEする。

つまり、イノベーションの最初にやるべきことは、「Ideation」ではない。ましてや「Customer/Problem Fit」でもない。まずやるべきなのは「Founder/Issue Fit」だ。

「解くべき課題=ディープイシュー」を定義する。何の課題の解決にフォーカスするか決める。それこそが戦略だ。

客観的にみて「正しい問い」というものは存在しない。それは誰にもわからない。ディープイシューは、自分が世界に対して何がしたいかであり、自分が重要だと思っていることが大切なのだ。



そしてそこから「Ideation」を始める。なんの制約もなしに考えては、大抵考えれば考えるほどアイデアは矮小化する。制約こそクリエイティビティを最大化させるものだ。だから戦略から考えることがイノベーションには必要不可欠なのだ。

そしてまた、人は基本的に、自分が個人的に大切だと思うことをやるのが、一番うまくいく

解くべき課題である「ディープイシュー」から始まり、テクノロジーの組み合わせで解決することを目指すのがイノベーションだ。そのテクノロジーはハイテクである必要はなく、レガシーで構わない。

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