見出し画像

イノベーションを生む企画力はセンスではなく、努力で培われる

✔︎ イノベーションは天才の閃きではなく、異なる分野の情報を「越境」し収集し、それを独自に編集すること
✔︎ 「質の高い量」を目指す情報収集と、それを新たな文脈で組み合わせる企画力が、革新的なアイデアを生み出す
✔︎ 絶え間ない探究と好奇心がイノベーションを成功に導く独自の視点を育てる

#イノベーション #アイデア #企画


イノベーションの背後にある「真実」は、しばしば誤解されている。誤解したままの声の大きい似非宣教師が、その誤解を拡散していくという構図が原因だ。

その1つに「アイデア」に関するものがある。多くの人々は革新的なアイデアが単に天才の直感や特別なセンスから生まれると考えがちだ。

しかし、実際には、イノベーションに繋がるアイデアは天才が生み出したものではない。凡人が圧倒的に努力と行動で生み出したものである。

その発火点は多様な情報源からの知識の収集であり、発火方法はその情報をユニークな方法で「編集」したことだ。

このプロセスはビジネスに限らず、科学、芸術、スポーツなど、あらゆる分野のイノベーターたちに共通する普遍的な原則だ。

本質的にイノベーションは情報と編集の芸術であり、これらのスキルは努力と行動によって磨かれる。

越境した情報収集がイノベーションを生む

イノベーションはしばしば異なる分野や文化間の知識の交差点での衝突によって生まれる。

この「越境」した情報や経験のインプットが、まったく新しいアイデアやソリューションを生み出すための基盤となる。

例えばわかりやすい例でいうならば、バイオテクノロジーとコンピューターサイエンスの融合によって、生命科学の研究に革命をもたらす新しいアルゴリズムが開発された。音楽とテクノロジーの融合からは、ストリーミングサービスやデジタル楽器が誕生した。

異なる分野の知識を結びつけることで、既存の枠組みを超えたイノベーションを実現することが可能となる。

情報収集は「質の高い量」が重要

イノベーションへの道は、質の高い情報源へのアクセスが重要です。しかし、まずその質を選別できるようにあるためには量をこなすことが必要です。そして質が選別できるようになったのなら「質の高い量」を目指します。

質の高い情報を選択し、理解する能力は、時間をかけて培われるもの。時間をかけなければ培われないもの。

昨今はネット検索で浅く広い情報に触れることができますが、それでは不十分です。

書籍、学術論文などの体系だった情報に触れることも大切だ。それに何より世界各地の文化や人々との対話から得られる一次情報こそが、新たな発想の種となる。

そして、異なる視点から情報を見ることで、隠されたつながりや新たな可能性が見えてくる。

質の高い情報収集は、イノベーションを生むための土壌を豊かにする。

企画力は「文脈」と「編集」から成る

集めた情報をどのように編集すれば良いか。それは、新たな文脈で組み合わせることができるかがキーとなる。

世界を自らの価値観で切り取る洞察力と創造性が、新たな価値を生み出す。

たとえば、アップル社の製品開発は、既存の技術やデザイン概念を独自の方法で組み合わせ、市場に革命をもたらし続けている。

成功するスタートアップ企業は一見無関係に見える複数のアイデアを独特のビジネスモデルに統合してイノベーションを成している。

情報を編集し、新たな文脈で再構築することが強力なイノベーションの源泉となる。

企画力=編集力は努力で磨かれる

企画力=編集力は、決して天賦の才ではない。継続的な努力と実践によって磨かれる。

成功したイノベーターたちは、常に新しい知識を求め、アイデアを試し、そして失敗から学び、また異なるアイデアを試す。

「企画」は、単に一度きりの活動ではなく、絶え間ない探求と好奇心を要するプロセスを指す。

継続的な学習と適応の過程が、企画力を深め、独自の視点を育てる。その独自の視点が、独自の文脈を描き、独自の組み合わせを実現する。

イノベーションへの旅は、終わりのない学びと成長の旅であり、その途中で磨かれた企画力が自らを新たな地平へと導く。


お薦めコラム

最新YouTube

最新コラム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?