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一発必中の覚悟こそ、イノベーションの前提

✔︎ イノベーションは未来を妄想し、新しい価値を創出することから生まれる
✔︎ 未来のビジョンは独善的であるべきで、そのストーリーに共感・共鳴が起こるかが判断基準
✔︎ イノベーションの実現には、強いリーダーシップが不可欠


イノベーションの誤解を打破する

イノベーションが技術革新と翻訳されたせいで、技術的な革新性が必ず必要であり、技術起点で行うものだという誤解はさすがに解きほぐされつつある。

しかし、未だ競合の動向を調査し、顧客が今求めているものを提供することがイノベーションだという誤解は蔓延っている。

競合と同じ製品やサービスを提供することは、既存事業が市場での競争力を保つためには必要だ。

しかしそれは過去の延長線上の未来を維持するだけであり、真のイノベーションはには繋がらない。

真のイノベーションは、未来を妄想し、未来はこうあるべきだと定義し、その未来に辿り着くために必要な新しい価値を創出することから生まれる。

未来を妄想する勇気を持つ

未来を予測することは容易ではない。多くの変数が絡み合い、予測は難しい。

しかし未来を妄想することはできるはずだ。イノベーションを生み出すためには、未来がこうなるはずだというビジョンを描き、そのビジョンに賭ける勇気が必要だ。

そしてこのビジョンは独善的なものであるべきだ。市場の動向や技術の進化、社会の変化など、多くの要因を考慮はすべきであるが、その最大公約数をとるべきではない。アートな発想で誰かが描くべきものなのだ。

それはロジカルに判断できない。そのストーリーに共感してワクワクして、共鳴が起こるかどうかが判断基準になる。

イノベーションの実現は強いリーダーシップが必要

イノベーションを実現するためには、組織全体での取り組みがもちろん必要だが、もっと必要なのは、強いリーダーシップだ。

独善的に定義されたビジョンを情熱的に語って共感・共鳴を引き起こし、それを絶対に実現するのだという強い意志を持つリーダーがチームを率いる。

その上で、失敗を恐れずに新しいことに挑戦し、どれほど失敗しても諦めない執念を持って、失敗から学び次に活かすことを繰り返す。

だから新規事業は、多産多死の姿勢ではなく、トップマネジメントが一発必中のマインドで1つ1つに挑むことが重要である。




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