水陸両用のミジンコ? そんなのいたっけ? …顕微鏡でドキッとする
けっこう原稿を書くのがたいへん。月刊誌の仕事をしていたとこは、迫る締め切りにも動じず、ギリギリ…をちょっとすぎたぐらいまでバンバン原稿を書いていましたが、そういった戦いのような場から離れると、文章を書くことがとても億劫になってしまいます。面白いことはいっぱいあるのにアウトプットが面倒。そんな2週間でした。
でも、せっかく始めたことだし、読んでくれた人もいてとてもありがたく思っているし(反応があるとうれしい!)、とりあえず、自分が顕微鏡をのぞいてドキッとしたこと(ドキッ💛ではないです)、を書いてみます。
その前に、ちょっと周りで好評だったミジンコの写真をもう一度載せます。
生き物の写真で遊ぶのはちょっと怒られるかもしれませんが、見ていると癒されます。気分が落ち込んでいるときは、励ましてくれるようにも感じます。吹き出しの「・・・」は、何か語り掛けてくれそうな感じがしたので描いてみました。
これが進化? ミジンコ? が歩いている…
ずいぶんと前の話です。ちょっと大きめなミジンコを採取、スライドグラスに乗せました。つぶれるといけないのでカバーグラスは付けません。泳ぎ方がなめらかなので、きっとカイミジンコかなと思いつつ、そっとスライドグラスを持ち上げようとしたとき、スイスイ泳いでいたのに、水のないところをトコトコと歩き出しました。
「あれっ、歩けるなんて、めずらしいミジンコもいるもんだな…」。
そのうちスライドグラスから飛出し、机の上を歩いています。
ミジンコが歩くなんてとてもユカイでかわいい感じですが、そんなのありえないことぐらい、ちょっと考えればわかること。捕まえてなんとか顕微鏡で観察したら、その正体はミズダニでした(写真)。
最初は、なんだこりゃ、と思いましたが、見慣れるとけっこうきれいな色とカッコいい姿に見とれます。Tシャツの柄にいいかも…なんて思ったりもします。ネットで「水中の宝石」と表現する専門家の方もいるぐらいなので、きっと間違った感想ではないと思います…。
珪藻に見つめられている感じ…クチビルなのに、その中に顔っ!
珪藻の中でも、とびきり人気があるのがクチビルケイソウ。なぜこんなに唇に似ているのだろうか? きっと神様が唇に似せた理由があるに違いない…と思ってしまうぐらい、「唇」なのです。とくに見るのが難しかったり、なかなか見られないわけではありませんが、このクチビルケイソウを生で見ると、数万円の顕微鏡への投資が決して無駄ではなかった! と感じます。私の感覚的には、天体望遠鏡で月を初めて見た感じ…よりは少し落ちるかもしれませんが、それでも、クチビルケイソウとの出会いはとても嬉しいものです。
大きい唇、小さい唇、厚めの唇、薄い唇、ニッと笑ったような唇…いろいろいますので、心行くまでお気に入りの唇を楽しんでください。
で、クチビルケイソウ見ていた時に、逆に見つめられている感じがする…。こういったときは、たいてい、見ている相手のどこかに顔の模様があります。クチビルケイソウにもありました。ちょっと怖い表情ですがグッとよった(というか、かなりトリミングをした)写真を掲載します。180度回転するとちょっとかわいらしい顔にもなります。
いま、珪藻の模様をいかに細かいところまで写真に撮るか(普通の生物顕微鏡で…)、試行錯誤をしています。ネットには、珪藻の微細構造をとても美しく撮影している方たちがいらっしゃいます。その方たちの作品を見て、「まだまだ自分にも伸びしろがある」と、ポジティブに考えながら、顕微鏡写真を楽しんでいます。
インスタもやっています。
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