【台湾の面白い建物】前鎮之星

台湾では自転車による移動が非常に発達しているため、自転車専用の道路があちらこちらに整備されています。聞くところによると、台湾環島旅行のための自転車用道路まであるそうです。

この"前鎮之星"というのは、高雄市のMRTと幹線道路の交差している箇所で、自転車通行の利便性を図るために作られた特別な橋です。歩行者用の通路も脇にあるので、歩道橋としても使われていますが、歩行者がここを横切るケースはあまりないので、基本的に自転車のために作られたと考えて良いでしょう。なので日本語に訳す適当な言葉が見つかりません。自転車歩行者専用橋とでもいうのでしょうか。

デザイン的には。自転車で走りやすいように緩いカーブで作られているのが特徴です。全体的に曲線の材料を使って柔らかいイメージをつくっています。

ただし、片持梁で張り出した三角形の先端が、構造的にどうなのだろうと気になりました。それで上の階に登り先端に立って飛び跳ねたところ、鉄骨構造全体が揺れ始めました。構造的にはかなり無理をしている感じですね。

https://khh.travel/zh-tw/attractions/detail/69

歩道も兼ねているので、エレベーターもついています。

全体が緩やかなカーブとなっていて、とても伸びやかなデザインです。

鉄骨造の足元も造形的に処理しています。

自転車用通路と歩道がこの様に配置されています。屋根についているフレームは機能はなさそうですが、デザイン的には大きなポイントですね。

自転車でここを走ると、高揚感がありそうです。

この先端の張り出した部分はかなりリスキーな設計です。

足元には高雄のMRTが走っています。輕軌と呼ばれるライトゲージレールで、完成した暁には、高雄の沿岸沿いと、街の周縁を一回りする計画になっています。