九州プロレス15周年記念大会@福岡国際センター
ターザン山本氏の文章に触発されたのかもしれないが、
私は隠れプヲタなのかもしれない。
大学に通っていた期間の殆どを博多スターレーンという
興行会場でもあり、展示会場でもあり、貸会議場という
場所で働き、プロレスの良いところはほんの少し、
残りたくさんの嫌な部分を見せられると、自分から進んで
チケットを買って見に行こうとは思えない。
だから、週刊プロレスを読んだり、「プロレスの本質は予想することに
あり」というトライプロレスというYou Tube動画を見たりして
「自分の思考のネタ」としてプロレスを活用していたのかもしれない。
けれども、演劇を通して九州プロレスを知り、面白いキャラクターを
持っていて、一度この空気を感じたいな、とは考えていた。
そうなるに至った物語は如何のリンクに書いてあるから読んで
もらうとありがたいです。
ここはプロレスを日常に活用してもらうため、興行の6割が無料興行、
その経費を賄うために選手一人一人が社会にコミットして協賛企業に
なってもらうよう、プロレスと社会を混ぜたらこういう事ができますよ、
ということを実証していく試みを行っている。
この試みの成果が国際センターの無料(リング周りに有料席があるけれど)興行にまで発展して、最終的には福岡ドームで有料席と無料席の割合が
半分半分にした興行をやっていきたい、という目標だってある。
その目標を遂行するためにTAJIRIさんという発信力のあるプロレス博士が
ふらりとやってきて、化学変化を起こし始めて面白いことになりそうだ。
そうなると、まずは1階席部分の無料抽選に応募したけれど、
競争率が高かったからなのかかすりもしなかった。
こうなったら行くのをやめてどこかサッカーに行ってしまおうか
なんて考えたら2階席の無料入場整理券が当日の朝10時から出ますよと、
そういう知らせを聞いたらまあ行ってみようかな、部屋のセッティングを
ああだこうだするためにたくさんお金を使っちゃったから遠くにも
いけない、だんだんとプロレスに行くように状況ができつつある。
部屋のセッティング替えに全精力を使いその結果早起きして国際センターに向かい、もらった席からの眺めがこちら。
人を見て、整理券を配っているんじゃないか、という事を考えてしまう
場所を取ってしまった。
けれども、福岡国際センター2・3階席の椅子、興行に適さない
椅子になった。
特に2階席は硬い木の平板椅子だから無料席でもしんどい、ましてや
お金を取る興行で使うんだったらなおのことしんどい。
こういう椅子だったら料金帯高めの場合、2席分を一人で使えるように
したり、低反発クッションを置くなり工夫が必要なのかもしれない。
そんな事を考えつつ1階部分に目をやってみる。
前はご贔屓選手を応援するブロック。
後ろの方はこれだけの協賛企業のお陰で1階席を無料にできました。
というシートカパーの多様さよ。
興行の内容はいたってオーソドックス。
プロレス教室から第0試合へ流れ込み、選手紹介、ご挨拶、
第1試合と第2試合、そして第3試合はテンポよく、
休憩を挟んで準メインとメインのタイトルマッチ2つは
あおり映像を交えながらしっかりたっぷり。
そして、選手はそれぞれの立ち位置、キャラクターを十二分に発揮して、
興行を破綻させず、きっちり作りあげ、新しい物語の端緒を見せて次に繋げる。
これがプロレスだという、とても、とても、とてもいい興行だった。