Repro株式会社を退職します
はじめに
この度、2021年3月14日をもって、2017年12月1日に入社した Repro 株式会社を退職することにしました。3年4ヶ月お世話になりました。
たくさんのことを経験し、自分自身とても成長できたと感じているので、これを機にやってきたことや学んだことをまとめてみます。誰か特定の方に向けて書くというよりは、自分のために書くみたいなところが大きいのですが、読むことで何か学びを得られる記事になると嬉しいです。
Repro に入るまでは何をやってたのか
大学は総合大学の情報系の学科に進学しました。在学中は休みに PC を何台も自作する人や、競技プログラミング、ロボットコンテストに熱中する人が多く「自分はここまでプログラミングに情熱ないなぁ」と思っていたので、自分にエンジニアは向いていないんだなと思っている一方で、ものづくりに対する憧れは小さい頃からありました。
また、自分は誰かと話すことが好きなので IT 業界だけでなくサービス業やブライダル業、営業職など様々な業界・職種で就職活動をしましたが、結局ご縁のあった SES 事業をメインで展開している会社にエンジニアとして新卒で入りました。
常駐先の案件のマネージャーが蒸発したり、リリースが延期したり、ぽつぽつとチームメンバーがいなくなったりと色々あったんですが、「開発楽しいし、自分エンジニアけっこういけるかも?」という手応えを掴みました。また、より開発エンジニアとしてレベルアップしたいという気持ちが湧き、 Repro へ転職します。
Repro ではどんなことをやってきたのか
転職活動では開発エンジニアを希望していましたが、Reproの開発を行うには Ruby on Rails の経験が必須でした。自分はJavaでの開発経験しかなかったため、開発エンジニアではなく、後の CRE となるテクニカルサポートとして入社しました。
当時は西新宿にオフィスがあり、 VPoE であった三木さんと面接し、凄まじいタイピングで Vim を操作していたのは今でも鮮明に覚えていますし、そのことが一部書かれた こちらの記事 がちょっとバズったのは笑いましたw
Repro の CRE の業務範囲は広く、以下のようなことを行っていました。
・チャットでの問い合わせ対応、テクニカルサポート
・問い合わせ低減のためのドキュメント執筆
・問い合わせの調査効率化のためのツール開発
・カスタマーサクセス・セールスに同席し、顧客への対面でのテクニカルサポート
・プロダクトの障害発生時のハンドリング
・現在進捗中の開発内容のビジネスサイドへの展開
・機能リリース時の、顧客へのアナウンス文章の作成
また自分は一時期 CRE のマネージャーとして、以下のような業務にも携わりました
・CREのビジョンの検討、組織ロードマップの作成
・KPIの設定や、基盤整備
・メンバーとの 1on1
CRE の業務範囲が広く、目指す未来はあるが目の前の問い合わせ対応でいつも手一杯という状況が続き、CRE は解体することになりました。その代わり、問い合わせ対応チーム、営業時の契約確度を高めるチーム、開発内容をキャッチアップしビジネスサイドに展開するチームという風に、 CRE の責任範囲を分割した 3 つのチームが誕生しました。
自分は開発内容をキャッチアップしビジネスサイドに展開するチームである プロダクトスペシャリスト への配属となりました。
プロダクトスペシャリストのあるべき姿を考える際に、恐らくこの業務はプロダクトマネージャーという職種が担当する会社もあるだろうと考え、プロダクトマネージャーとは何かという観点で様々な勉強会や資料を読み漁りました。
特に、CodeZineで連載されていた「プロダクトマネジメントの基本を学ぼう」の中で以下のように記載されており、プロダクトスペシャリストとして何をすべきか、今後どうあるべきかが明確になった気がしました。
特にB2Bの場合はB2Cと違って新規プロダクトをPRするだけでユーザーを獲得できることは少ないだろう。認知向上にPRは役に立つかもしれないが、その先は営業や代理店、カスタマーサクセスと言ったプロフェッショナル達の仕事が必要になってくる。GTM戦略の策定にあたってこうした営業チャンネルでどのようにユーザーに応対してもらうのか、また客先で競合の比較を話に出された場合にどのように切り返すか、こうした場面でプロダクトマネージャーは営業支援としての動きを取る必要がある。
このように、自分は Repro では CRE という職種と、プロダクトスペシャリストという職種で業務を行ってきました。
Reproで学んだこと
在籍した約3年間で、様々なことに挑戦し、多くのことを学んだので、忘れないためにも特に自分の中で重要だと思うことをいくつか書き留めておきます。
・背景をまず明確にしろ。顧客の声を鵜呑みにするな。
これは特に問い合わせ対応で身についたマインドセットです。
お客様は「xxがしたい」と言うけれど、それは何故なのか。その背景にはどのような課題があるのかを理解するということです。問い合わせ対応だけでなく、プロダクトマネジメントでも重要な考え方だと思います。
顧客が言う機能を実装することに価値があるのではなく、顧客の課題を解決することに価値があるということを、今後も肝に命じていたいです。
・プレイングマネージャーはやめろ。暗黙的な期待値を明確にせよ。
これは自分が CRE のマネージャーを任されたときに痛感しました。
自分のように始めてマネージャーという役割を任されたときは、まずプレーヤーとしての業務をなくすことから始めるべきだと思います。また、当時自分は「リーダー」を任された認識でしたが、実は会社の期待は「マネージャー」でした。このように、ステークホルダーが自分に何を期待しているのかを明確にしておくことは、マネージャーに限らず自分の役割が変わる際には常に意識しておきたいことです。
・15分考えて答えが出なければ動け
これも、問い合わせ対応時に身についたものです。
回答に悩みすぎて、顧客を待たせるのはよくないことです。わからない部分を 1 人で考え込まず、周りの人に聞いてしまいましょう。ここから派生して、何も動かない状態よりは、動いた状態のほうが圧倒的に良いと感じるようになりました。たとえその動き方が的外れでも、動いてみないと的外れであることはわかりません。とりあえず正解でなくても動いてみて、そのフィードバックをもとにまた動くというアジャイル的な動きが、変化が早く正解のない今の時代に普遍的に合っている動き方だと思うようになりました。
・自分と他人のモチベーションの源泉を把握しよう
これは Repro で身についたというより、転職活動を通して気づいたものです。自分のモチベーションを把握し、その源泉を満たすように動くことで、当たり前ですが自分のモチベーションは上がり、より高いパフォーマンスを出すことに繋がります。
このモチベーションの源泉は他者にも示し、また他者からも示されることで、結果として組織全体のパフォーマンスが上がるのではないかと考えています。
この先のキャリアについて
直近としては、 オーティファイ株式会社 にて カスタマーサポートエンジニア として働きます。より顧客に近い立場で、顧客の課題を解決するプロダクト作りをリードしていきたいと考えています。
中長期的なキャリアでいうと、自分自身の特性を考えた結果「エンジニアリング × コミュニケーション力」の軸で、キャリアを積み上げていきたいなと考えています。コミュニケーション先が社内なのか、社外なのかは限定していないですが、今は顧客に愛されるプロダクトを世に送り出し、「君が作ったこのプロダクトめちゃくちゃ良いね!」って言われるような人になりたいなと思っています💪
また、最近は PM、CRE、カスタマーサクセスエンジニア、エンジニアリングマネージャー、業務ハックエンジニアなど、エンジニアのバックグラウンドが必要でありながら、開発エンジニア以外の職種というものも多岐に広がっているように思います。自分は今後、まさしくこの開発エンジニア以外の職種を歩んでいくと思うので、このあたりの情報もどんどんオープンにしていきたいです。是非みなさん、色々お話しましょう!
最後に
退職する自分が言うのもあれですが、 Repro 株式会社には成長できる環境があります。特に開発エンジニアに求められる技術的なレベルは高く、弊社 CTO の joker さんが書いた この記事 の内容が開発の前提として求められるようなレベルです。
全方面の職種について募集中になるので、チャレンジングな課題に取り組みたい方には良い環境だと思いますので、良ければここから遊びに来てみてください。
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