変化は家族。
たいていの場合、インナーブランディングのテーマは「変化への対応」です。
未来を見すえて中長期の経営計画を立てる、その中には終わっていく事業が必ず混じってきます。もっと言えば、時代の変化を先取りして主役を変えていく動きを取るわけで、正しい意味でのリストラと言えるでしょうか。
そうした中で、主役でなくなる事業に従事している方々は、皆さん一様に不安になり、時に憤り、抵抗を示されると思います。今までこの会社を支えてきたのに、その扱いは何ごとかと。
ここから先は冷たく聞こえるかもしれないのですが、言ってしまえば、「そのご恩は忘れません、ありがとうございました。で、次へ行っていただけませんか」ということに尽きるわけですね。
これまでは「そんなことができるかぁ」、でもしばらくは維持できていたと思います。ですがこれから特に求められるのは、「あ、そうなの、それじゃノウハウを転用できる方法を考えようか」「名残惜しいけど、もういいよね」というクールな心の動きなのですね。ココロのサンクコストにこだわらない性質とも言えるでしょうか。
一生懸命、技術や営業を突き詰める一方で、「何だ、また変わるのか」と文句を言いつつ、淡々と対応する。世界を一歩引いて見ながら進む。こうした集中の熱さと、さっと醒めるクールさを同時に持ち合わせる人材こそが、日本の誇る「ジェネラリスト」の再定義になると思うのですが、いかがでしょう。
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