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for the customerは、エゴである。

私の陥るパターンを反省しての、戒めのフレーズです。
プロジェクトが進むにつれ、制作会社や代理店、さらには最終顧客の担当者に対して、「もっとこうすれば良いのに」と感じることは、皆さんも普通にあると思います。

でも、問題はそこから。未熟な部分を指摘するのか、いったんは見ない振りして、そっとカバーするのか。私の場合、後者を心がけるように意識しつつも、つい、指摘に走ってしまったり。

ずいぶん昔ですが、お客さまの担当者に対して、「あなたはそれでいいの?」と怒ってしまったこともありました。
指摘は年寄りの役割であり、憎まれ役でも結構、そんな思いだったかもしれません。でも・・・。

その時の最善の打ち手は、その時の正論や正義にだけ含まれているわけではない。お客さまも、関係者も、気づいてはいるけどそこまでは求めていないし、求める状況ではない。
当たり前のあうんの呼吸を乱して、いい気になっていたのは私だったのではあるまいか。

「広瀬さんは強すぎる、熱すぎるから、当社の社員は萎縮してしまう。だから今回は、ほかのコンサルで」。
そんなお断りの言葉をいただいても、ああそうかと平然としていた私がいる。いや、遠回しに「お前ウザいよ」と言われたことを気づけよ、という事です。

ただ、現在、こんな私ではありますが、正味3年もコンサル契約を継続していただいている銀行さまもありまして。機運づくりだ、社会的価値だ、ブランディングだ、などという、あさってからの私の物言いを、前向きに受け止めていただいている。
そして、いただくフィーの最低でも2倍、できれば3倍の価値提供を心がけているスタンスを、ご理解いただいている。

相性と言ってはそれまでですが、たとえ相性がいまひとつでも、お客さまの発展のために一歩引く。理想論の温度を下げる。それが真のfor the customerであると気づきました。(遅いよ?)

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