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【ライターあるある】「在宅仕事したいから」とライターの道を選ぶと、しんどくなる説

リモートワークが注目される今日このごろですが、ご自身も在宅ワークを前向きに検討している方も増えたのではないでしょうか?
でもその流れで「在宅なら、フリーでライターやるかな?」と、安易にライターの道を選択しないことを強くおすすめしたい。リモートワークを推奨している私ですが、未経験者がライターを目指すのには、かなり慎重派です。

という訳で、今日は「いまライターになる方法」を模索しているあなたへ。今日はいくつか質問系noteです。


Q:あなたは書くことが「得意」ですか?


いまこのnoteを読んでいるあなたにとって、日本語の読み書きはたやすいことかもしれません。でも自分が「出来ること」と「得意なこと」が同じ、とは限らないですよね。人より「得意」じゃなきゃ、満足いく対価はきっともらえません。

あなたは絵が描けますか?
私は“一応”描けます。でもお金ください、とは到底いえないレベルです。

あなたはお洗濯ができますか?
私は“一応”できます。でもお気に入りの白シャツにこびりついた、頑固な油汚れはプロに頼まなきゃ落とせません。

あなたはお料理が作れますか?
私は“一応”作れます。でも、高級レストランでひと皿数千円もする高級料理を作り、提供することはできません。

だから私はお金を払ってでも、イラストレーターさんに絵を書いてもらうし、デザイナーさんにデザインを考えてもらうし、クリーニング屋さんにしみ抜き代を追加で払ってお願いするし、たまにはええトコにご飯食べにも行きたくなるんです。

あなたはいますぐ、お金を払ってもらえる文章を書けそうですか?


Q:ライターになった毎日を、想像してみましたか?


仮に、「いますぐライターで食っていけるとは思ってないです、そのうち食べていければいいんです」として。
「食っていける」までにはどのくらいの量を、質を、書かなきゃいけないのでしょう?そもそも、ライターとしてどのくらい稼ぎたいのでしょうか?

仮に「パートナーの扶養内でギリギリで働きたい」とします。すると月に8万円くらい欲しい、という解釈でよいですかね
では記事一本あたり、幾らに値付けしましょうね?仮に1本1万円としましょうか。ってことは月8本書かないと、ですよね。
ところでこの記事1本、何文字くらいでしょう?仮に1文字1円としましょうか。1万文字書かせる記事依頼って、かなりですよ。SEO考えてもそんな量、逆に要らない。じゃあ文字数はもっと少ないとして、どんな内容なら1本1万円、クライアントは出してくれそうでしょう?
そしてこの月8本、どうやってコンスタントに営業して、受注しましょう?

…と、こんな感じで、いつごろになったら「食って」いけそうか、を考えて見るんです。するとどうでしょう、なんだかよぎってきませんか?

「自分は本当にライターになりたいのか…?」という迷いが。


Q:書くことで、誰かを「感動させたい」と思えますか?


誤解のないように言っておくと、私は「ライター目指すの反対!ライターなんて仕事、やるもんじゃない!」と言っているわけではありません(笑。
ただ「在宅で仕事したい」という理由でライターの道を目指し、結果苦しんでいる人を本当にたくさんみてきた。だから仕事を選ぶ基準は、自分の「得意」から選んだほうが、幸せになりやすそう、そう思っているだけです。

「得意」は、自分以外の人に「感動」を与える、そこに需要が発生する。要は、相手が「感動」してくれたらお金もらえるっていう、シンプルな話。

「この人に任せたら、なんかすげーいい感じにしてくれた!これは私じゃでけへんわ…」ってところが、お金を払う価値。

ただこの感動を与えるってのが、結構大変。ライターの仕事に限らずなんの仕事においても。結構な努力も覚悟もいる。

そんな覚悟が必要な仕事選びを「在宅したいから」という、自分都合の理由で選んだら、絶対いつかしんどくなる。しかも「好き」でもなければ、そりゃもう地獄。いくら頑張っても出来ない、単価高いとれない、そもそも好きじゃないので、努力が苦痛でしか無い、モチベーション続かない。

得意でもなんでも無いけど、「在宅できる」という条件だけで選ぶのって、ちょっと危険じゃないかと思うんです。

Q:ライター以外の「在宅仕事」探してみましたか?


「在宅仕事」はいま、ライター以外にもたくさんあります!!「在宅仕事」でググったらめっちゃでてきます。しかもこのコロナの流れで、各企業、リモートワークを取り入れようとしています。

どうかその中から、あなたの得意にあうお仕事が見つかりますように。幸せになる在宅仕事に巡り会えますように。その上で選ぶのがライターなら、それはとっても素敵なこと。ぜひとも精進して良いライターになってほしいと心から思います。だってこの仕事、本当に面白いから。

この記事を書いたのは「ライター=稼げない」という、妙な定説だけが蔓延してしまうのって、ちょっとやだな、と前から思っていた、しがないライターおばちゃんのおせっかいから。もしかしてご気分害してしまう人がいたらごめんなさいね。

ではまた


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