瞬那浩人

知的探求心を刺激し心が揺さぶられる、そんな物語を紡ぎたい  ミステリー「下弦の月に消え…

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知的探求心を刺激し心が揺さぶられる、そんな物語を紡ぎたい  ミステリー「下弦の月に消えた女」 全国の書店、Amazon で発売中   https://www.facebook.com/HirotoShunna    https://twitter.com/HirotoShunna

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    作家としての活動記録を書いています お仕事の依頼がありましたら、遠慮なくお問い合わせください(講演、文章作成、インタビューもお引き受けします)

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    リアルタイムのビートルズを知る最後の世代がビートルズについて語ります

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初めてのKindle出版「無料キャンペーン」をやってみて

脱サラの小説家として細々と活動している瞬那浩人です。 今や出版不況と言われて久しいですが、電子書籍の伸びは堅調なようで、誰でも手軽に電子書籍が出せる時代になりました。 ですが、私の著作に電子書籍は無しです。何とも時代遅れのアナログ作家。 それが今回、縁あってヒーロー出版から初めて電子書籍を出版することになったのです。 Kindleの販売戦略には「無料キャンペーン」があります。 Amazonで買い物をしたことがある人なら、「無料キャンペーン期間」であれば、購入ボタンをポチっとす

    • SAKIMORI

      読みたいと思いながら中々読めていなかった「SAKIMORI」を読んだ。 あとがきで著者の石藏拓さんは、フランソワーズ・サガンの「優しい関係」のオマージュであることを明かされているが、私はその作品を未読だったので、全くニュートラルな気持ちで読むことが出来た。 そのことが結果的に良かったと思う。 物語は久留牟田沙樹子という四十歳の女性脚本家が、監督と意見が合わずに私小説を書く、というスタイルで始まる。物語の中に、古き良き時代の映画のシーンが巧みに盛り込まれていて、読んでいて実に心

      • 地方紙を買う男

        朝一で道の駅「丹波おばあちゃんの里」に丹波新聞を買いに行きました。 実は先日、地元の未来屋書店で丹波新聞社の取材を受けていたんです。 店長に頼まれて数冊サインも書かせて頂きました サイン本は僅かです。 丹波の方でサイン本が欲しい方は、書店にお急ぎください(笑) (私の場合、サイン本は古本屋に売る時は叩かれますので要注意ですが) 地元の本屋さんにない時は、Amazon、楽天ブックス等のご検討をよろしくお願い致します。

        • 「家出少女は危険すぎる」予約受付中

           一般発売は12/19からですが、クラファン支援者には少しだけ早く商品をお届けできると思います。  現在、Amazon、楽天ブックスでは予約受付中です。  広告動画をYouTubeにアップしましたので、ぜひご覧ください。購入検討して頂ければ幸いです。  皆さま、よろしくお願い致します。 発売前ですが、楽天では12/4(月)~12/10(日)の週間ランキングが出てました。拙作は1235位、う~ん… 来週のランキング12/11(月)~12/17(日)では微増したいなぁ 楽天ブ

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          805たんば「サケラジオ」にゲスト出演

          YouTubeに収録音声の抜粋を公開しました本日(2023/12/25)、コミュニティFM・805たんば「サケラジオ」でのおしゃべりを20分に短縮してYouTubeに公開しました。 ミステリー小説の話、酒にまつわる音楽の話、ビートルズの話… 盛沢山の内容です。ぜひお聴きください。 以下は2023/11/28にnoteに投稿した記事です 昨夜は805たんば「サケラジオ」に生出演しました 番組ではサケ(酒)にまつわる曲のCDを持って行きました 音楽談義に花が咲き、盛り上がりま

          805たんば「サケラジオ」にゲスト出演

          NOW AND THEN

           ジョンが弾き語りをしたカセットテープの音源を基に3人のビートルは集まったが、技術的障壁で楽曲完成を断念したのは1995年。その後ジョージも2001年に世を去った。  残された音源に立ちはだかる技術的な障壁を28年の時を経てAIがブレイクスルーした。45年前の声を蘇らせた(生成したのではない)。  今回のプロジェクトに賛否両論があるのは当然だが、 プロデューサーであるポールの熱意と友情はジョージ・マーティンが商業主義で作った「LOVE」とは一線を画している(と私は信じたい)。

          『家出少女は危険すぎる』進捗状況2

          出版が遅れておりました「家出少女は危険すぎる」ですが、出版社のHPにて発売日が発表されました。2023年12月13日です。 私はビデオメッセージと予告編を作成しました。ご覧ください。

          『家出少女は危険すぎる』進捗状況2

          スポット イン ザ スポット

           文学フリマ大阪(2023/9/10)で知り合った作家の鈴山理市さんのミステリー小説。禁酒法が廃止されたばかりの古きアメリカの小都市を舞台に、サーカスの道化師が猟奇殺人を繰り返す。  登場人物が多く視点も頻繁に変わるが、ストーリーを追っていくのは難しくない。上下巻で850ページという超大作ですが、忙しい人は斜め読みしても大丈夫。もちろん小説を書く身としては、どんな小説でもじっくり読んで欲しいのですが。  私の場合、本書を読みながら「ここは読者に隠しておけば後で読者を驚かせられ

          スポット イン ザ スポット

          書評の紹介

          読書家のHidekoさんが拙著の書評をFacebookに投稿してくださいました。 作者冥利に尽きるもので、noteでも紹介したいと思い、Hidekoさんの承諾を得て全文を転記させてもらいます。 少しでも多くの方に興味を持って頂ければ幸いです。 よろしくお願い致します。

          書評の紹介

          トークライブのお知らせ

          「まちライブラリーブックフェスタ・ジャパン」は、日本各地で本の活動をする人や場所をつなぎ、本と人、人と人、人とまちがであうお祭りです。 もりの植本祭 植本祭とは・・? もともとみなさんが持ち寄った本を本棚に植えるという意味合いで、本を通じた交流を図るため、スタートした取り組み。館内で利用者さんの「得意」や「好き」を活かしたイベントを一斉に行い、また関連する本を紹介する中で、新たな出会いや発見が生まれるというのが植本祭の醍醐味です 最終日(スポーツの日)には、私、瞬那浩人

          トークライブのお知らせ

          キャラクター造形について

          誰もが名前だけは知っている有名な探偵、フィリップ・マーロウの口癖に“Uh-huh(アーハッ).”がある。 マーロウ・シリーズの記念すべき長編第一作「大いなる眠り」で、双葉十三郎先生は一貫して「うふう」と訳している(1939年)。ちょっと笑ってしまうが、私は強烈に印象に残っている。 一方、村上春樹先生の訳(2012年)は違う。 以下、レイモンド・チャンドラー先生の原文と村上春樹先生の訳を列挙します。 《第三節》 “I suppose you know who Rusty is

          キャラクター造形について

          悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと

           猫を通じて登場人物の過去が浮き彫りになっていく ヒューマンドラマ。  良書である。国語辞典で説明される、所謂、良書(りょうしょ)「価値が高いとみなされた図書、読んでためになる本、有益な本」とは違うかもしれないが、それでも、紛うことなく良書である。  本書は童話である。大人が読める童話。いや、心の底に悲しみを抱える大人にこそ読んで欲しい、大人向けの童話である。登場人物の奇跡のような優しさ、出来過ぎた展開も清々しい。  感動をテーマにした小説は、時に、押し付けがましさを感じる場

          悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと

          文学フリマ 初出店!

           瞬那浩人は9月10日(日)に開催の「文学フリマ大阪11」に初出店します。  前回の「文学フリマ東京36」では、ゲスト参加の予定でした。 (このnoteでも、2023/5/1と2023/5/14に告知の投稿をしました)  それが、それが…… なんと開催日の2日前に心筋梗塞になり、救急車で病院に緊急搬送、すぐに手術。残念ながら、参加を断念しました。  だから、今回はリベンジマッチです。 ブースは E-21 です  昨年、文学フリマ京都に行き、プロ作家さんも出店されていること

          文学フリマ 初出店!

          『家出少女は危険すぎる』進捗状況

           出版社の発表(4月30日付け)では 「コロナ禍明けの出版流通事情などを勘案して、2023年7月末または8月へと発行延期」となっておりましたが、どうやら7月末は難しいらしく、8月以降になるそうです。  お待ち頂いている読者の皆さんには、ご心配をお掛けして、著者としては心苦しい限りですが、発行に向けて、遅々としてですが、進んでおりますので、あと暫くお待ちください。  誰よりも心配して、「はやくしてよ!」と叫び急かしたいのは、著者本人です(汗)  本の表紙ですが、クラウドファン

          『家出少女は危険すぎる』進捗状況

          「下弦の月に消えた女」 創作裏話

           主人公、竜崎隼のキャラクター造形について話します。 英語が頻繁に出てくるのは、彼の個性です。私が中学生の時、英語のC先生がいて、「おまえは鼻が大きいから、英語の発音がウマいんだ」と褒めてくれました。訳わかんないですね。C先生は相槌を打つ時に、まるで欧米人のように鼻の孔を膨らませて「Uh-huh」を連発するんです。日本語にすると、「うんうん」「へぇ」「それで」「ああそう」「いやいや」…そんな感じ、当然、話している時は、前後関係で、C先生がどういう意図で言ってるのか、わかるんで

          「下弦の月に消えた女」 創作裏話

          タンポポの雪が降ってた

           哀愁を誘う大人の恋愛短編集。恋愛小説は殆ど読まないのだが、タイトルに惹かれた。  読書していて心が揺さぶられる時は、しばしば同時に幾許かの押しつけがましさを感じないわけにはいかないのだけど、香納諒一先生の抑えた文体は、そんな感情を少しも抱かせない。恋愛小説をハードボイルドで執筆すると、こうなるのか、と勉強させられた。  表題作「タンポポの雪が降ってた」と類似する小説を読んだ記憶を数えれば、片手では足りない。それだけベタな展開なんだけど、私は一番気に入っている。  若い頃の恋

          タンポポの雪が降ってた