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読書レビュー

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読後、印象に残った小説について書いています
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記事一覧

十角館の殺人

 今年映画化されて再ブームになっている「十角館の殺人」を読んだのは30年も前のこと。当時の…

瞬那浩人
2か月前
90

『下弦の月に消えた女』瞬那浩人

ミステリー小説だからネタバレは書かない。だから、物語の確信にならない範囲で感想を書く。 …

やんやん
3か月前
9

SAKIMORI

読みたいと思いながら中々読めていなかった「SAKIMORI」を読んだ。 あとがきで著者の石藏拓さ…

瞬那浩人
5か月前
34

スポット イン ザ スポット

 文学フリマ大阪(2023/9/10)で知り合った作家の鈴山理市さんのミステリー小説。禁酒法が廃止…

瞬那浩人
11か月前
36

悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと

 猫を通じて登場人物の過去が浮き彫りになっていく ヒューマンドラマ。  良書である。国語辞…

瞬那浩人
1年前
111

タンポポの雪が降ってた

 哀愁を誘う大人の恋愛短編集。恋愛小説は殆ど読まないのだが、タイトルに惹かれた。  読書…

瞬那浩人
1年前
101

The Long Goodbye ~ 私が好きなミステリー

 ミステリーを書いている身として、当然ながら、執筆作法で影響を受けた作品は多い。レイモンド・チャンドラーの「The Long Goodbye」はその中のトップクラスだ。  読書をエンターテイメントとして捉えると、この作品を超える小説に私は未だ出会っていない。とにかく読んでいて心地よい。この小説を読んでいると、まるで音のいいオーディオ・セットで、お気に入りのアナログ・レコードを聴いている。そんな感覚になる。私だけかもしれないけど。  なんと言っても、主人公の台詞と描写が素晴らし

天国の五人

 装丁に書かれた原題「あなたが死んでから、天国で出会う五人」に惹かれて図書館で借りた。 …

瞬那浩人
1年前
46

迷子たちの街

 読み始めてすぐ、レイモンド・チャンドラーの「ザ・ロング・グッドバイ」を読んだ時の感覚を…

瞬那浩人
1年前
44

判事の家

 松川事件を基に創作された小説を紹介します。  松川事件は日本がアメリカの占領下にあった1…

瞬那浩人
1年前
50