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読書レビュー

8
読後、印象に残った小説について書いています
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記事一覧

SAKIMORI

読みたいと思いながら中々読めていなかった「SAKIMORI」を読んだ。 あとがきで著者の石藏拓さ…

瞬那浩人
2週間前
19

スポット イン ザ スポット

 文学フリマ大阪(2023/9/10)で知り合った作家の鈴山理市さんのミステリー小説。禁酒法が廃止…

瞬那浩人
6か月前
34

悲しみの底で猫が教えてくれた大切なこと

 猫を通じて登場人物の過去が浮き彫りになっていく ヒューマンドラマ。  良書である。国語辞…

瞬那浩人
8か月前
105

タンポポの雪が降ってた

 哀愁を誘う大人の恋愛短編集。恋愛小説は殆ど読まないのだが、タイトルに惹かれた。  読書…

瞬那浩人
9か月前
101

The Long Goodbye ~ 私が好きなミステリー

 ミステリーを書いている身として、当然ながら、執筆作法で影響を受けた作品は多い。レイモン…

瞬那浩人
1年前
70

天国の五人

 装丁に書かれた原題「あなたが死んでから、天国で出会う五人」に惹かれて図書館で借りた。 …

瞬那浩人
10か月前
46

迷子たちの街

 読み始めてすぐ、レイモンド・チャンドラーの「ザ・ロング・グッドバイ」を読んだ時の感覚を想起した。 (実際、翻訳された平中先生も、初読時には、そのような翻訳を思い描いたと、あとがきで書かれている)  しかし、やがて、読み物としては、私が好きな「ザ・ロング・グッドバイ」とは対極に位置することに気づく。  正直、この文学を理解するのは困難を極める。あとがきで、翻訳者も書かれているが、最低2回読まないと著者の視野は理解できないと。少なくとも私には2回では足りないし、挑戦する気力が生

判事の家

 松川事件を基に創作された小説を紹介します。  松川事件は日本がアメリカの占領下にあった1…

瞬那浩人
10か月前
49