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感情はけっこう大事らしい

これは「事実はなぜ人の意見を変えられないのか」の読書ログ(2章)です

なるほどねーって読んでてもわりとすぐに忘れてしまうので、「誰かに話す」+「noteに書く」で、記憶として定着するのかやってみようという実験です

おもしろポイント

ケネディとケインは、自分の話に何百万人もの耳を傾けさせただけでなく、聴衆に自分と同じような気持ちを抱かせ、同じ視点からものを見せることに成功した
 → 何を伝えるかによって、感情をシンクロさせることができるし、同じ感情を通じて同様の理解を生むことができる
 → 感情を持って話すことは賛同・共感を得る上で重要


おもしろ実験 

実験1:​話を聞く脳

説明
アナベルは高校時代のプロムの話をユーモアとサスペンスを交え、感情たっぷりに話す。それを聞くロナルドの脳はどうなるだろうか?

結果

ロナルドのニューロン発火パターンを見ると、話を聞く彼の脳活動は、アナベルの脳活動にすぐさま同期した。興味深いことに、しばらくするとロナルドの脳活動は話し手のアナベルの脳活動に先行し始める。ロナルドの脳は次の展開を予測し、それによってアナベルの話をより深く理解しているようだった。

→ 感情に訴えかけることで、理解だけでなくに相手の感情をも誘発する
→ 感情をシンクロしやすい情報がありそう(ストーリー・驚きや喜び) 


実験2:母親のストレスと赤ちゃん

説明
・2人の母親(スーザンとレイチェル)は自分の長所と短所をスピーチする
・レイチェルは威圧的な審査員の前で、スーザンは一人で行う
・スピーチがあわった後、2人は別室にいた自分の子供(赤ちゃん)に再会する

結果

自分の母親が課題をこなしているのを見ていたわけでもないのに、子供たちの生理的状態は自らスピーチを行ったかのように急激な変化を見せた。ストレスを受けた母親と再会したロニの心拍数は6拍増加し、リラックスした母親と再会したサラの心拍数は4拍減少した。(※ロニとサラは実験の象徴であり、値は参加者の反応の平均である)

→ 身近な人間を通じて危機的状況か喜ばしい状況かを他人を通じて判断する

実験2+α:学生のグループワークと演劇科

ある研究では、学生のグループが協力して課題をこなすように求められた。それぞれのグループには秘密裏に演劇科の生徒が紛れ込んであり、上機嫌もしくは不機嫌にふるまうよう指示を受けている。
上機嫌グループは、協力し合うことは多いが衝突は少なく、不機嫌グループより優れたパフォーマンスを見せた。

→ 感情は伝達する
→ 自分が何かしらの感情を抱いただけで、人々の感情を変えられる

ここまでは書いてあった内容を覚えやすくまとめた。
本書で人間のバグを知った上で、どう対処するかが重要なので本の内容と読んで思ったことを書いておく。


How to Hack1

アイデアを伝える際には、気持ちを共有する。シンプルの感情>論理で伝播スピードが規定されているようなので、この法則にのっとるべき。

論理や構想のすばらしさの情報に比べ、なぜそれをやる意義があるのか(使命感)・その先になにがあるのか(高揚感)などの感情を出す。もしくは自分のアイデアが構成されるに至った変遷を喜怒哀楽を交えて話す(ストーリー)のは効果的に感じる。広告はまさしく感情の動きによって、アイデアに共感してもらうことを科学していそうなので、そのへんも気になった。

特に足下の論点を整理するような短期&現在ものではなく、今後についてワクワクを語るような長期&未来の事柄に関しては、このアプローチが非常に有効そう。私はワクワクを仕事のモチベーションにしていないので、これがすごく苦手。克服したい。

How to Hack2

ストレスフリーな自分でいると、まわりが低ストレスな環境になる。原典にあたれていないので演劇科の実験はやや疑問があるが、特定条件下で個人の感情状態が集団の雰囲気やパフォーマンスに影響するのは事実そう。
自分がチームのパフォーマンスを最大化しようとした場合、下記が重要。

1. 上機嫌でいる
2. 不機嫌を持ち込まない
3. 不機嫌な人を普通or上機嫌にする

人が歳をとるにつれ丸くなるのも、この点では理にかなっていると思う。


まとめ

2章にも2つの実験と1つの脳のデータがあった。この2つの実験を覚えられればこのnoteは成功。

人に話すのも覚えられるんだよなーっていうのはあるので、もし他の章の解説含めて直接聞きたいって方がいたらzoom等でお話しさせていただきたいので、twitterでDMいただけますと幸いです。
https://twitter.com/HirotoshiSakata

では次回は3章です

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