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台湾版「おカネの教室」の猛プッシュにビビりつつ思いついた「経済」は東アジア共通の学校教育の弱点かもという仮説

はい、タイトル長いですね。すいません。記事は短くします。
「おカネの教室」台湾版、9月20日に発売です!
韓国に次ぐアジア進出第2弾!めでたい!
向こうのネット書店に書影が上がっていまして、これがもう、日本語版というかオリジナルにそっくりで。

この本、やはりデザインで得しているなぁと再認識。
台湾のサイト、日本語の原題が出ていて、著者名もそのままで、ちょっと不思議な感じです。表紙や帯のデザインをご紹介。これもそっくり。

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漢字だから、ギリギリ意味が分かるところもありますね。
ちなみにサッチョウさんは「薩長」、ビャッコさんは「白虎」、カイシュウさんは「海舟老師」であります。

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超強力な推薦コメント

ここまでは台湾と日本で作りがそっくりって話なんですけど、日本版と違うのは、教育用コンテンツとして猛烈なプッシュが入っていることなんです。
押しっぷりが作者もちょっとビビる力の入り方でして。
まず筆頭が、国立中央大学の財務金融学科学科長、葉錦徽さん。

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国立中央大、ガチで台湾の名門大学です。Wikipediaより。

国立中央大学(こくりつちゅうおうだいがく、英語: National Central University、公用語表記: 國立中央大學)は、台湾桃園市中壢区中大路300号に本部を置くの国立大学である。1962年に設置された。戦前は中華民国随一の最高学府との位置づけがなされ、前身は1903年に南京に於いて設立された三江師範学堂に遡ることができる。校名は258年に創建された南京中央学府に由来し、1928年より中央大学と改称されている。

こんな立派な大学の教授がですね、こんな推薦文を寄せてくださってる。以下、翻訳文を手直ししているので若干不自然で

今のスマートフォン世代に対して、従来の教育方針は厳しいチャレンジに当面しています。高井さんは既存の枠を打ち破り、活発な分析形式を通じて人々、特に若者に新しい啓発を与えます。私もこの作品を教科書として商学と経営学などコースに活用したいです。

思わず太字にしちゃいましたが。
きょ、教科書に!?
商学部、経営学コースの?

同じく国立中央大の経済学科の鄭保志准教授からもこんなコメントを頂戴してます。

この作品は、キャラクターたちの会話と物語を通じて、現実世界の金融と経済の仕組みを我々の目の前に明らかにしています。
まるで素晴らしいドラマのようで、後はどのように展開していくのか、わくわくしています。

その他、こんなコメントもありまして。

メディアETtoday 鍵盤大檸檬編集 謝三進
高井さんの娘さんのおかげで、私たちはこの小説風の作品で経済学の世界に入ることができます。この作品の論じる過程はとても面白いです。初めから沢山の専門用語を使わず、いろいろな日常と社会観察から、台湾にも存在する日本の経済、政策課題、世界レベルの話題に導いていく。
メディア日本流行中毒者 編集一同
この作品は私たちのような経済、金融非専門者でも楽に理解できるものなんです。その面白いQ&Aで、お金持ち代表の白虎さんと庶民代表の薩長さんの考え方は、違う立場から多様性がある価値観を生み出します。
それに、いろんな事例を通じてお金と経済関連の正しい知識や考え方をみんなの心の中で立て直していきます。自分のために、社会のために、国のために、そして世界のために、我々は鎖国状態になることができない。積極的にこれらの知識を身につける必要と義務があります。

「日本流行中毒者」なんてメディアがあるんですかね。さすが世界屈指の親日国。

韓国でも「学校が教えてくれない」

といった感じで、ちょっと面映ゆいくらいの猛プッシュなんですが、コメントの中身自体は、若干、既視感もある。
1カ月ほど先行してリリースされた韓国版についているレビューでも、「経済とお金は、大事なことなのに学校で教えてくれない」「それを学ぶのに格好のテキスト」というコメントがすごく多いんですよね。

そして、これ、日本の読者の反応ともそっくりなんです。
韓国も台湾も、現地の教育事情をまったく知らないので、日本とほとんど同じような印象をもって迎えられているのは、新鮮な驚きです。

ふと思いついたのが、「市場経済のイロハや金融リテラシーの教育っていうのは、東アジア全般で学校教育から抜け落ちている課題なのかもしれない」という仮説です。
何か共通のファクターや歴史的経緯があるんでしょうかね。儒教的価値観の影響とか? でも、それぞれ、商売上手に経済発展してきた国でもあるわけで、不思議な感じがします。

年内には簡体字版が中国でも発売になる予定なので、どんな反応が返ってくるか楽しみだな、と。
いや、ほんと、翻訳版が出るってのは、楽しいな。家庭内連載で読者3人だったところから、遠くにきたもんだ。
遠くにきたついでに、台湾も韓国も行ったことないから、万が一バカ売れしたらサイン会でもしに行っちゃおうかな(笑)

きょうはオチはございません。悪しからず。

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