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人生に句読点を打つように note開始1年で思うこと

noteを初めて1年が経ちました。まずはめでたい。早かったなー。
そこそこキリが良いことに、タイトル画像のように、累計ビューはちょうど25万を超えたところ。某投稿が11万ぐらい占めてますが。
つらつらと、noteをやって良かったな、と思うことを残しておきます。

「継続しようと思わないで継続する」は力なり

今朝、1本投稿したら、こんなポップアップが出た。

ほぼ半年、毎週、切れ目なく投稿していることになる。
ちなみに1年間の投稿数は138本。
新潮社フォーサイトのマンガコラムと光文社のブックレビューの転載が30弱、その他、転載案件や「おカネの教室」の無料公開なども数本あるので、正味のnoteオリジナルは100本ほどだろう。ほぼ3日に1本ペースだ。

世間には「ブログを毎日書こう」という目標を持って取り組んでおられる方々が一定数いるようである。noteでも毎日更新をうたって、実行している人がいる。
これはこれで「アリ」なんだろう。継続という目標がモチベーションになって、「書くこと」を習慣化する手段として有効だろうと思う。

なのだが。
私は「継続は力なり」という気分はゼロで書いている。というか、「継続」を目標にするのが無理なのだ。
リアルの日記でも、続いた試しがない。
それに正直、「継続」自体がそれほど重要とも思えない。
noteには「これ、書きたいな」と思うネタを、書きたいときに、書きたいように書いている。
ちなみにネタには全く困らない。書く時間が足りない方が悩みだ。

継続という発想ゼロで切れ目なく投稿しているのは、書きたいという欲求の発露の結果でしかない。
仕事から帰宅した夜や休日に、チマチマとnoteを書くのは、完全に趣味、お楽しみである。
記者という商売柄もあろうが、私にとって義務感ゼロで好き勝手に文章を書けるのは実に贅沢な遊びなのだ。
しかも、タダ。なんということでしょう。

こうして遊んでいるうちに、結果的にフォロワーもビューも増え、ときに数千、数万という数の読者に自分の書いたものを読んでもらえている。知人経由や、リアルでお会いした方に「noteのファンです」と言っていただけることも増えた。
白状すると、私も高井浩章のnoteのファンだ。
自己肯定感が強い呑気な人間なので「自分の原稿は粗が気になって読み返せない」というタイプからはほど遠い。
むしろ、ちょっと前の投稿を読み返して、「エエこと書いてるなぁ」とか思っている。
アホである。
アホだけど、読み返してちょっと推敲したりしているので、良いアホである。(追記 この文章も投稿して1時間後に読み返して、抜けてた「が」を足しました、笑)

人生の句読点

私の投稿は、おそらく平均的なnoteより少々長めで、ちょいちょい大作もある。ちゃんと調べたわけではないけど、アバウトに1本5000字として、noteオリジナルの100本で50万字ほどカチャカチャと書いた計算だ。
noteは、実験的に有料にしたものを除いてすべて無料にしている。それでも、世の中には「投げ銭」してくださる心優しい方がいらっしゃるので、1年で5000円ほどの収入があった。
50万字で、5000円。1文字換算0.1円である。
「お外」で原稿を書くと、この数十倍から100倍ぐらいは原稿料をいただけるので、経済合理性はないように見える。

でも、そんなことはどうでも良い。
開高健が好んで使った表現を拝借すると、私にとってnoteを書くのは、長い人生という文章に句読点を打つような作業だ。
それはときに過去にさかのぼる作業になり、ときには現在を切り取り、そしてときに将来を見据えたものになる。

ちなみにnoteの初投稿はこれで、最初のころはこのシリーズのみを連載していた。

この「おカネの教室」の執筆体験記は、「高井浩章」という別人格の書き手が生まれるきかっけになった本の宣伝がおもな目的だった。
販促が狙いだったわけだけれど、書き始める前から「これは本の宣伝だけじゃなく、自分のためにも良い振り返りになる」という確信があった。
その後、広く読まれたこの投稿などで、「人生の句読点」としてのnoteの位置づけはよりはっきりした。

文は人なり

「文は人なり」という怖い言葉がある。
文章には、隠そうとしている部分も含めて、その人を映してしまう鏡のような力がある。
だからこそ、noteやいろいろな形で文章を書いていくことは、自分を知る良い手掛かりになる。
この1年で、このことへの確信が深まった。これもnoteを続けた収穫だ。

今後、某プロジェクトで有料マガジンを作る予定はありますが、それ以外のコンテンツは引き続き無料で行く予定。最近、「投げ銭催促」でこんなメッセージが出るようにしました。

この1年でお預かりした5000円ちょいを含め、今後のサポートも金額がまとまったら「国境なき医師団」に右から左に寄付いたします。気が向いた方は、どうぞ。推奨は「直接寄付」ですが。
なお、「俺の話を聞いてくれ!」というガキの頃から変わらぬ欲求に衝き動かされている高井浩章さんにとっては、「拡散」が一番のご褒美でございます。

これからも、力まず、楽しく、noteを続けていこうと思う。お付き合いいただければ幸いです。

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