見出し画像

【MBTI】自分自身を考察する/ENTP


この記事は正式な日本MBTI協会による診断ではなく、自己診断かつ類似した非公式サイトの結果を参考にしています。MBTI認定ユーザー以外からの受検はすべて非公式です。鵜呑みにしないよう、ご注意ください。


MBTI好きな鉱物からすれば、認知度が上がったことは大変好ましいことである。しかしながらYoutubeで青い人間たちを見ていると、少々認識の違いがあるようにも感ぜられた。誤解していようが本質など値札程度である少年少女たちは、私のようなナード風情と接触する機会など到底なく、それどころか本気で人間を考察しようとする行為を気味が悪いと思うだろう。
真っ赤なリンゴの皮だけを舐めて満足する幼気な姿を、とても面白いと思うような人種でないと私の記事になんて到達しないとは思うが、私の結果を基準に私なりの考察方法を説明する。

マンガのキャラクターやアイドル、上司など親しくない人たちをMBTIの性格タイプの枠に当てはめるのは愚行に等しい。悦に入りたい気持ちは理解できなくもないが、ひどく烏滸がましいことだ。他者の思考を理解するなど有象無象の凡夫に不可能なのは自明であり、当の本人でさえ自身の言動を理解していない場合も珍しくないためである。
私は正式でないにしろ、貴方が選んだことや生まれた感情には価値があると考えている。私が人間でないからかもしれないが、惑わされるその思考も姿も、また貴方であるのだ。

類型論であるため簡易的な傾向を出すためには事前情報があれば50問、そうでなければ100問ぐらいは解くべきだろう。別日や別サイトで複数回診断をした方が当然ながら得られる情報は多くなる。診断結果で得た情報をもとに自他の思考の「癖」を推測し、バイアスをかけて考察をする。
当然ながら、そうありたいと願う姿も選択肢に影響する。私はそれでよいと考えており、医師のように正確な結果を示す必要はない。凡庸な我々にとっては「お遊び」や「参考」程度で良いのだ。

16Personalities -https://www.16personalities.com/ja-

上記画像は私の2023年5月診断結果だ。16PersonalitiesはMBTI風の知名度のある非公式サイトである。デザインが視覚的に分かりやすく、60問と少ないために初めて診断する人にはお勧めであるが、問題数が少ないということは極端な結果が出やすいということでもある。私も幾度とこのサイトを利用をしているが、ここまで偏るのは初めてだ。決して鵜呑みにせずに考察の取っ掛かりとして考えると良いだろう。
左にある「ENTP」という4つの文字が根本的な性格であり、右側のパーセンテージが診断から予測される性格の構成である。MBTIと聞くと4つの文字に気を取られてしまうが、重要なのは右のグラフである。
液体の入ったボトルを想像してほしい。意識ラベルが張られたボトルの中に「76%の外向性の液体」と「24%の内向性の液体」が混在している。つまり私は76%の確率で外向型のアクションを起こす可能性があると考えられるのだ。他の項目についても同じ捉え方である。

診断時の精神状態は、診断結果へ非常に影響を与える。
仮に私が「55%の外向性」と「45%の内向性」で構成されていたとすると、気分が落ち込んでいるときに診断をすれば、ENTPではなくINTPという結果が表示されることもあるだろう。体感としては10%程度左右するが、周りの環境に大きな変化があり動揺している状態、また無意識に嘘や見栄を張る癖がある場合は客観性が欠落している可能性がある。したがって、正確な結果は望めないと言える。良くも悪くも自分に嘘をつく人は、自己分析で偏った思い込みを育む前にブラウザバックを推奨する。

16TEST -https://16test.uranaino.net/-

上記画像は16TESTというサイトの診断結果である。左が2022年6月、右が2023年5月の私の診断結果だ。90問用意されており、同サイトでエニアグラムやサブタイプも診断できる。心理学モデルはユングのタイプ論とMBTI理論の4文字の分類モデル(参照:https://16test.uranaino.net/resource)。

診断結果をもとにバイアスをかけて考えてみる。私はENTPであるから、外向性が高く直感的で思考優位の柔軟型。-Aであるので神経性が低く情緒に対して鈍感、簡単に言えばポジティブである。
外向性(E)とは他者への関心度だ。高ければ高いほど他者からエネルギーを得たいと願うだろう。私は60~70%のやや高めの部類になり、自身に関心がないわけではないが比較的交流を好む傾向があると言える。直感的(N)とは未来志向である。高ければ高いほど現在よりも未来に関心を持つのだ。私は70~80%と高めの部類になり、あまり現在に興味がなく将来や自身のやりたいことに魅力を感じる傾向がある。思考優位(T)とは判断の癖だ。診断結果の幅はあるが、60~70%と言えるだろう。言動をするときに思考や理屈を優先する傾向があるということだ。柔軟型(P)とは自由を望み、束縛を嫌う。私は60~70%に当てはまり、規則やルールを嫌っているわけではないが、即興的で不確実性を好む傾向がある。

そしてENTPの心理機能は、主機能が外向的直観(Ne)、補助機能が内向的思考(Ti)、代替機能が外向的感情(Fe)、劣等機能が内向的感覚(Si)だ。
好奇心が強くパターン意識を好み、可能性を提示する。その可能性を見出すために論理的な考察を得ようと長考し、それでも答えが得られないときは他者との交流を行う。過去の話や伝統、義務、ルールなどにひどく興味がなく嫌悪を感じることもある。

これら憶測を軸として、ほかの15タイプと比較をしていく。表層的な多様性の時代では比較など嫌悪される文化でしかないが、色を見比べれば十人十色も認識することができる。対象の人物と対面で小一時間話すとさらに理解が深まるのだが、底が見えた財布で推しの尻ばかりを追いかける純朴な子たちからすれば、相手と親しくならずとも知った気になりたいだろう。

相手を知るためには、二十歳までにどのような経験をしているかを知る必要がある。どのような家庭環境で育ち、どの程度の経済状況下で教育を受けたのか。親の性格や価値観、兄弟やペットはいたのか。親の離婚など自分の意思に反するような出来事や、トラウマはあるか。恋愛経験や、友人や教師ら周囲の環境はどうだったか。性別も勿論ながら重要事項である。生まれ持った性別により相応の扱いを受け、女性社会や男性社会に属することになるからだ。集団に属した期間が長ければ、価値観や思想も強く影響を受けることだろう。

MBTIによる自分なりの解釈を持っていれば、対象者に何かイベントが起きた際、どのように思考を重ねて言動してきたのか。またどの能力が発達し効果を与えてきたか、憶測を立てることができる。
幸せかどうか判断するためには他人と比較をしなければならないように、性格を把握するためにも比較は必要不可欠である。つまり、比較するための情報を常に集め続けることが、自他理解へと繋がるのだ。

自他理解をすることのメリットを上げると、理不尽な感情を抱く機会が大きく減少する。相手がひどく思い上がった言動をしたとしても、中身が伴っていないと早々に識別ができ、無駄に期待をしたり信用することもない。また苛立ちは何の価値も生み出さないため、他者に対して理解ができないと赤子のように騒ぎ立てる必要性もなくなるだろう。相手が何を言っているのか、何を言おうとしているのか。何故、いかにも矛盾したことを闘牛が如く訴え続けるのか。そんな摩訶不思議なことも概要さえ認識できていれば、余計な労力を割かなくてよいのだ。
自分自身に対しても同様である。どうして悩んでいるのかを本質が理解できず「私は面倒臭い人間だ」と枝葉へ傾倒し続けるよりも、自分が何を欲しており、どのような未来を望んでいるのか。価値観の幹を素直に捉えることができるようになる。感情的に納得できないことを「納得ができない事実」として受け止められ、自己肯定感などと何の役にも立たないことで無駄に落ち込むこともない。

他者の良い所のみを吸収し、自分自身の得意分野を伸ばす糧にする。それが最も効率的に自身の能力を発達させ、特段ストレスもなく楽であると私は考えている。

この記事が参加している募集

Hirotaka Shiraki及びTHE JUNKSの運用費に使用します。