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【美術】ダヴィデ像とママン

美術品について書いています。
僕は絵がすごい苦手で、中学の美術の成績は5段階で2だったのですが(笑)、美術品は好きなのです。

今回は古典の傑作、ミケランジェロ・ブオナローティのダヴィデ像と先日紹介したルイーズ・ブルジョワのママンについて書こうと思います。

この2つの作品は共に相反する2つの要素を1つの作品に入れ込む技法が使われています。

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これはイタリアのフィレンツェにあるミケランジェロのダヴィデ像です。
ダヴィデ像の特徴は、重心を片足に置いた優美な姿勢をしており、投石袋をしなやかな手に持たせることで、女性的な弱さを表現しています。
同時に、目はゴリアテを倒す強い決意を秘めており、体中の筋肉や血管が盛り上がっている男性的な側面もあります。
女性的な側面と男性的な側面、弱さと強さを併せ持った作品です。

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このルイーズ・ブルジョワのママンも本来生き物を仕留めて捕食する死の側面もありながら、卵嚢(らんのう)も抱えており今まさに命を生み出そうとしています。
また、か弱い細長い脚に、力強い胴体が乗っています。
生と死、弱さと強さを併せ持った作品です。

こういう作品群も視点を変えてみると色々な見方ができます。
事実は一つ、解釈は無数だと教わりました。
日々色々な出来事がおきますが、どんな解釈をするかでそれをプラスにもマイナスにも捉えられます。
プラスの捉え方をしていきたいですね。

吉村先外


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