”モフモフ”に包まれたくて『長崎バイオパーク』に行ってきた
「モフモフ、してぇな」
2023年秋、ゴツゴツした日常生活に心身がすり減っていた私は癒しを求めていました。
とはいっても、癒しとはなんだろう。
おいしいものを食べる? ゆっくりサウナに入る?
うーん、悪くはないけど現実の延長なんだよなぁ。
もっとこう抜本的に。現実から一時的にでも解き放たれるもの。
そうだ。
モフモフだ。
モフモフといえば動物。
動物といえば動物園。
でも、動物園の動物たちって柵や檻の向こうにいるじゃん。
ふれあいとはまた違うんじゃないの?
いいえ。
動物たちと持ちつ持たれつな関係を築ける動物園が……いや、動物たちとモフりモフられる関係を築ける動物園が、長崎にあるんです。
それが今回ご紹介する『長崎バイオパーク』です!
動物たちの住処にお邪魔します。
佐世保市や長崎市から車で約50分ほど。
西海市にある長崎バイオパークにやってきました。
国内に数ある動物園の中でなぜ長崎バイオパークに来たかったというと、その独特の展示方法にあります。
長崎バイオパークは動物たちを柵や檻で囲むということは極力せず、動物たちの習性を利用した放し飼いなどを行っています。
なので園内を歩いていると、インコやミーアキャットが足元をのんびり散歩していたり、木陰から視線を感じたり……
人間たちが動物の住処にお邪魔する形になるので、もしかしたら園内の動物たちにとっても人間は展示の一種なのかもしれません笑
そして長崎バイオパークではカピバラや山羊、犬、そしてサルといった動物たちにエサをあげられるだけでなく、触れられたり、匂いを吸えたりするんです!
日常生活でまずできない体験なので、楽しみです!
入り口の前で早速モフモフと遭遇!
ハウステンボスから無料の送迎バスに乗ってやってきた私。
バイオパークの入口に降り立つと、早速動物と出会いました。
お出迎えラマの「クララ」ちゃんです!
いいモフモフ具合だぁ。
ただラマといえば警戒した相手にツバを吐くことでも有名なので、もしものことがあってもいいように、汚れてもいい服装で来園しました。
まぁでも「お出迎えラマ」だし、もしものことなんて滅多に
「ブフォーッ!!」
吐いた。
クララが吐いた!!
めっちゃ警戒されました。
「あれ?なんか口をモゴモゴさせてるぞ」と私が仰け反ったところをすかさずクララの一撃。ショックでしたが、たとえ飼育員さんでもラマに吐かれることは日常茶飯事なのだそうです。
後日『長崎バイオパーク』の動画を見たら、その中で飼育員さんが「こっちが『吐かないで~』ていう仕草をすると吐かれるかも」と話されていました。
なるほど、むしろツバを吐かれてもいいくらいのリラックスしたスタンスで構えていればよかったんですね。
そう語る飼育員さんが汚れてもいい全身タイツ姿であったことからも納得です。
ふふふ、しかし私ももしも対策はバッチリです。
こんなこともあろうかと汚れてもいい服を着てきて正解でした。
欲を言えば着替えも用意しておくべきでした。
結局拭いても匂いは落としきれず、首元からほのかに草の臭いを漂わせながら園内へと入るハメになりました。
カピバラとモフりあう!
長崎バイオパークは山を利用した立地なので、園内を歩くだけでも軽くハイキングです。
坂道やフラワードームを抜けると、バイオパークのシンボルでもある「ラマの岩山」の前にやってきました!
すっかりトラウマになったラマを遠目に眺めつつ奥へと進むと、バイオパークの人気スポット「カピバラの池」にやってきました。
敷地に足を踏み入れると、たくさんのカピバラたちがあちこちでゴロン。
池を泳いだり、気持ちよさそうに日向ぼっこしたり、なんだか見てるこっちまでのんびり~とした気分になってきます……
YouTubeで画面越しに見ていたカピバラがこんなに近くに……!
憧れ、恋い焦がれていたモフモフを味わう瞬間です!
触る時はびっくりさせないように、こちらの存在をしっかり認識させてから手を伸ばします。
そー……
モフン
ワラのようなポカポカした匂いが漂いました。
「たわしのような触り心地」
と聞いていましたが、個人的にはホウキに近かったかな?
そして温かい……。
お腹の辺りのタプタプも気持ちいい……。
時折あちこちから聞こえてくる「キュルルル…」というリラックスした声も気持ちいい……
カピバラにはそれぞれ名前がついていて、こちらは一番体がおおきな「りょうすけ」くん。
怪我の治療中にご飯を食べ過ぎたせいで、他よりもぽっちゃりさんなんだとか。
「違うんです、彼のお腹には脂肪じゃなくて夢が詰まっているんです」
という飼育員さんのフォローの言葉が面白かったです(笑)
ポカポカとしたお日様の下で、カピバラとモフモフふれあえるなんて……
この瞬間、私は確かに現実を忘れていました。
リスザルやビーバーとのふれあい
この時点でまだ園内の半分も巡っていなかった私。
名残惜しいですがカピバラの池を離れ、他の動物たちと交流しにいきます!
人気スポットのひとつ「リスザルの森」では、クロキツネザルやリスザルたちが暮らしています。
もちろん人間とサルたちの間に柵なんてなく、エサを購入した瞬間、ドサドサと肩や手にリスザルが乗ってきます。エサがなくても乗ってきます。
意外にもリスザルの体はひんやりしていて、猫や犬が乗ってきたというよりかは、湿り気がないカエルが乗ってきた心地。気持ちいいです。
ちなみに噛まれることがあるため、こちらからサルにタッチするのは禁止されています。エサやりの際にはご注意を!
最後に訪れたのはビーバーの展示場。
訪れた時はちょうど飼育員さんによるエサやり&お散歩タイムでした!
展示場から出てきた3匹の赤ちゃん(通称チビーバー)たちがエサを食べたり、親ビーバーが木材やワラを運んだりする様子を間近で観察できるとういう、これもまた日常生活ではまず味わえない経験です。
この日は飼育員さんにエサをわけてもらい、私たちもビーバーにエサをあげることができました。
両手でもってカリカリと人参やリンゴをかじる姿が愛くるしかったですし、エサを求めて私の手に触れた時の感触がモフモフというかもちもちでとても良きでした……!
そんな夢のような時間はあっという間に過ぎ、気づけばバイオパークを出て無料送迎バスの中にいました……
帰りもハウステンボス前で下車。
初めて見たハウステンボスの建物は想像よりもずっと大きくて、ファンタジー世界の建造物にもみえ、「ああ、おとぎの国から帰ってきたんだなぁ」と感慨に耽りました。
動物たちと”友だちになれる距離”で触れ合える「長崎バイオパーク」
モフモフ分、充電できたぞ。
そして日常に戻ってきた私の顔を見るなり、友人にこう言われました。
「ここ一年で一番満ち足りた顔してたわ」
日常生活ですり減りゴツゴツした心をモフモフさせたいあなた。
長崎バイオパークはいかがですか?
ペットアニマルワールド(PAW)
長崎バイオパークでは、犬や猫などの身近な動物と触れ合えるペットアニマルワールド(PAW)と呼ばれる施設もあります。
同日に訪問したPAWでの体験や、入場についての詳細などは⇩の記事にて紹介していますでの、気になる方はぜひ!
また、バイオパークでのふれあいを編集した動画をインスタグラムに投稿していますので、そちらもよければご覧ください!
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