
アコースティックギター・フュージョン「 Unfinished Dream(見果てぬ夢)」音楽制作ノート
まずはオーストラリアの美しい海の風景と共に、音楽をお楽しみ下さい!(所要時間:3分32秒)
ヒロスノウノヲトMUSIC WORKSのミュージックビデオ第3弾にして初めてのインストルメンタル曲を制作してみました。
シンガーソングライターに憧れて音楽を始めた僕にとっては、とても実験的な試みなのですが、こうしたフュージョンテイストなインストルメンタル曲をいつか作ってみたいと考えていました。
ちなみに作曲、編曲はもちろん、演奏、プログラミング、すべてを僕一人でやっています。
そもそもインストルメンタルの曲を作りたいと思ったきっかけなんですが、実は、僕の喉の弱さにあります…笑。
以前、バンドでヴォーカルを担当していたのですが、喉が弱い僕はライブの度に「途中で声がでなくなちゃったらどうしよう…」「セキが止まらなくなったらどうしよう…」という心配をしていました。
あまりに喉の調子が悪いので何度も内視鏡検査をしたのですが、その度に、どこも悪いところはないという診断。。症状から推察するに、おそらくセキ喘息かアレルギーなのではないかと思います。。
まあそんなわけで、万一、ライブで歌えなくなった時のために、楽器の演奏だけで聴かせられる曲が欲しいとずっと思っていたのです。。
さてさてそこで、ギターをメインに据えた曲を作るというわけなんですが、昔から歌を歌うためのギターばかりをやってきた僕は、アドリブどころか、リードギターというものをほとんど弾いたことがありません。。
好きなギタリストはたくさんいるんですよ。ギターミュージックもたくさん聞いています。だけど、練習嫌いな僕は、ギターヒーローを完コピする友人を羨ましげに横目で見ながら、ジャカジャカとコードをかき鳴らし歌を歌ってきただけ。。
そんな僕には、カッコいいギターフレーズのストックさえもありません。。
それでどうしたかというと、普通に歌モノの曲を作るように、頭に思い浮かんだフレーズ、考えたフレーズをまず譜面に起こして、それを練習するという作業で曲作りを進めました。
⤵こちらがその時のスケッチです。
この曲、聴いてもらうとわかる通り、テーマは全編オクターブ奏法での演奏となっていますが、頭で考えたメロディだから、速弾きチックなアクセントも入らず、単音での演奏だと何となく演奏がのっぺりとしちゃうんです。。
上の楽譜スケッチ2段目がテーマのメロディですが、この時は単音で書かれてますね^^
それでリハーサル練習してるうちに、「オクターブ奏法だとちょっとメランコリックな感じになって良いかな…」って。。ほとんど演奏したことのないオクターブ奏法を自分で作った曲で初めて練習して録音しました…笑。
そしてこの曲、さらに特筆すべきは間奏のキーボード・ソロ!! 僕としてはこちらを褒めてあげたい。。(自分を…ですが…笑)
実はこのキーボードソロも、全編、頭で考えて、思いついたメロディを譜面に起こす作曲形式で作ったものです。
そしてこれを言ったら元も子もないかもしれませんが…、ほぼ全編打ち込みによる演奏です。
実は僕、ほとんどキーボードが弾けません。ビートルズのLet It Beのような4分音符コード弾きがようやくできる程度。。何せ、歌を歌いたくて楽器を始めた人ですからね…笑。
そんなわけで、頭の中では「こんな感じ!」という華麗なキーボードソロのイメージはあったのですが、後で差し替え演奏してもらうために譜起こしをしながら、実際にどんな感じになるかな…と試しに打ち込んでみたんです。
そしたら「あれ、意外に聴けるじゃん!果たして打ち込みだって気づく人が何人いるかに?ウヒヒ!」…って、そのまま採用にしちゃったんですね^^
⤵これが実際の楽譜!!3段目、4段目がキーボードソロのパートです。
弾けもしないのによく頑張りましたね~笑。どうです??初めて聴いた時、あまり違和感なかったでしょ??
え、何??もう一度、聴きたくなった??そうでしょ、そうでしょ~(笑)ぜひもう一度聴いてみて下さい!ハイ、何度でも^^
そのうちにあなたはこの曲が、大好きにな~る~♪ シェアしたくな~る~♫どうぞよろしくお願いします^^
そうそう大事なことをひとつ言い忘れてました!
今回、主役となった録音に使用したギターは、シトカスプルース・トップ、ココボロ・サイド&バックの「ジャック・スピラ(Jack Spira) 0000-250」。
こちらのギターです!⤵
この子は、なんと吉川忠英さんと、Jo Lawry(ジョー・ローリー)さんが、それぞれご自身のライブで使用したという歴史を持つギターなんです。
吉川忠英さんは、日本のヒットソングを支えたスタジオミュージシャンですから、ご存知の方も多いでしょう。
Jo Lawryさんは、オーストラリア出身のシンガー・ソングライターですが、最近では、あのスティングのステージでのバックコーラスが有名。DVDにもなっている「ライブ・イン・ベルリン」でスティングとカッコ良く掛け合いで歌っている綺麗な女性がその人です。
この辺りのお話は、また別の機会にさせていただくとして・・・
ライブでやりたいと思って作った曲ですから、いつかバンドでやりたいな~オクターブ奏法練習しなきゃ。。
以上、Unfinished Dream(見果てぬ夢)の音楽制作ノートでした。
【作編曲】ヒロスノウノヲト
【楽曲制作時期】
作曲・編曲・プログラミング:2017年9月30日~11月14日
ギター録音:2017年11月18日~11月27日
ギター修正録音:2018年3月24日
ミックスダウン:2018年3月27日
【使用機材】
DAW : Logic Pro X
Interface : Apogee Duet
Microphone : NT2-A
Guitar : Jack Spira 0000-250
【録音場所】Hiro Snownote Music Works Melbourne, Pakenham, VIC
記:2020年6月20日 Coombabah, QLDにて