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ギターもピアノも、これを知ればコードブックが必要なくなる!【音楽九九】~その2~

前回の記事はちょっとボリュームがありましたが
「コードブックがなくても大丈夫!」なところまで漕ぎつけましたね!

今回は、コードによっては、より簡単に構成音を知ることが出来る別のアプローチ方法をシェアしたいと思います。

前回の話がベースになっていますので、もし前回の記事を読んでいない方はまずそちらを読んで下さいね!

👇前回の記事はこちら

さて、前回は各キーのスケール(音階)からコードの構成音を導き出す方法でしたが、今回はダイアトニックコードから導き出す方法をシェアします。

前回の方法は、どちらかと言えば、全キーのコードを一様に導き出すことが出来る方法、今回のはどちらかというと頻出のコードを導き出すのに便利な方法といった感じです。

それではさっそく始めましょう!

【音楽九九】Cキーのコード構成音を覚える

【Cキーのダイアトニックコード構成音】
 1.CM7・・・・・C E G B
 2.Dm7・・・・・D F A C
 3.Em7・・・・・E G B D
 4.FM7・・・・・F A C E
 5.G7・・・・・・G B D F
 6.Am7・・・・・A C E G
 7.Bm7-5・・・B D F A

前回のスケールはすべてのキーを覚えましたが、このダイアトニックコードについてはCキーだけ覚えれば大丈夫。前回に比べてだいぶ楽ですねよね!

最低限の暗記で最大限の効果を狙えるのが、この【音楽九九】の良いところです!!(自画自賛^^)

覚え方は前回と同様、掛け算九九のように、呪文のように、早口言葉のように何度も唱えて、そらで言えるようにしちゃいましょう。

ひとまず表の左側のコードネームは置いておいて、下記のように覚えます。

シーイージービー・ディーエフエーシー・イージービーディー・エフエーシーイー・ジービーディーエフ・エーシーイージー・ビーディーエフエー・(シーイージービー)

そう、上の表の右側のコード構成音をただ順番に丸暗記するだけなんです。

学生時代に「スイヘイリーベーボクノフネ」みたいなの覚えましたよね?!元素記号かなんかだったかな・・・あの要領です(笑)。

・・・で、この構成音を暗記する際には、ぜひ指を折りながら覚えると良いと思います。シーイージービーの時は指一本折って、次のディーエフエーシーの時は指二本、イージービーディーで三本という具合です。

これはジービーディーエフは5番目のコード、ビーディーエフエーは7番目のコードというのをすんなり頭に入れるためです。

【音楽九九】ダイアトニックコードを覚える

さてそれではひとまず置いておいた表左側のコードネームについてですが、これはもうご存知の方も多いですね!

【Cキーのダイアトニックコード】
 1.【IM7】=CM7
・・・・・・・C E G B
 2.【Ⅱm7】=Dm7・・・・・・・D F A C
 3.【Ⅲm7】=Em7・・・・・・・E G B D
 4.【ⅣM7】=FM7・・・・・・・F A C E
 5.【V7】 =G7・・・・・・・・G B D F
 6.【Ⅵm7】=Am7・・・・・・・A C E G
 7.【Ⅶm7-5】=Bm7-5・・・B D F A

ダイアトニックコードと言ってドレミファソラシドの上に成り立つコードのことなのですが、詳細はすぐに検索可能なので、良く知らない方はさっそくググってみて下さいね。

覚えるポイントは、どのキーにおいても「ダイアトニックコード」の1番目と4番目M7コード、5番目7コード、7番目m7-5コードそれ以外はm7コードであるということを覚えればいいだけなのです。

こちらも覚えるのは簡単ですよね!

前回お話ししましたように、リングカードやスマホの暗記アプリでいつでも確認できるようにして、お風呂、トイレ、通勤通学の歩いてる時など、ただひたすらブツブツと繰り返して覚えると良いと思います。

前回のおさらい

前回のコレ(下記の表)もう頭に入っていますか?
コードの構成音を度数で知っておくことは、このスキルの基本ですので、しっかり頭に叩き込んでおいて下さいね^^

【核コード】
M7(メジャーセブンス)=1・3・5・7
7(セブンス)=1・3・5・7b
m7(マイナーセブンス)=1・3b・5・7b
m7-5(マイナーセブンフラットファイブ)=1・3b・5b・7b
dim7(ディミニッシュセブン)=1・3b・5b・7bb


【変形コード】
sus4(サスフォー)=3(メジャー3度)を4につり上げる
aug(オーギュメント)5を半音つり上げる

~まとめ~ 今回の音楽九九の使い方

それでは、今回覚えたことがどのように役に立つかをお話ししますね!

まず、頭にCがつくコードを考えましょう。

CM7の構成音は、C・E・G・B。丸暗記したから問題なし!

C7の構成音は?
まずこのコード構成音の度数は1・3・5・7bでしたね。
先に覚えたCM7は1・3・5・7なので、7だけフラットさせればC7になります!
・・・ということでC7はC・E・G・Bbとなります。簡単ですね!

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Cm7の構成音は?
m7コードの構成音は1・3b・5・7bでしたね。
同様の手順でCM7の3と7をフラットさせればCm7になりますね。
・・・ということでCm7はC・Eb・G・Bbとなります。

Cdim7の構成音は?
dim7コードは1・3b・5b・7bbでしたね。
同様の手順でCM7の3と5をフラット、7をダブルフラットさせます。
・・・で、Cdim7はC・Eb・Gb・Bbb(=A)となりますね!

それではCm7-5は?
そうです!C・Eb・Gb・Bbですね!!

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では応用問題で、C#m7-5は?
これはベースになるキーがCキーからC#キーに上がるということ。
ですから、Cm7-5の構成音をすべて半音上げればOK!
・・・ということで正解は、C#・E・G・Bとなります^^

これ、慣れるとすごく簡単、便利なんですよ!
最初は紙に書き出しながらパズルのように考えてみると良いと思います。

さて、では次に、頭がBのコードについて考えてみましょうか。

先に覚えたダイアトニックコードで「頭にBがつく」のは、7番目のコードでBm7-5でしたね!

Bm7-5の構成音はB・D・F・Aで、度数なら1・3b・5b・7bと丸暗記しましたね。

では、BM7の構成音は何でしょう?
M7の度数は1・3・5・7ですから、Bm7-5の3・5・7のフラットを全部半音上げればBM7になりますね!
・・・ということで、B・D#・F#・A#が正解です!!

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だいぶ要領が掴めてきたのではないでしょうか?

では次にAM7の構成音を導き出してみましょう!
同様にAが頭のAm7の構成音から考えます。
Am7の構成音は丸暗記したA・C・E・G
そしてm7の構成音1・3b・5・7bでしたね!

M7コードは1・3・5・7ですから、
Am7の3と7を半音上げればAM7になりますね!
正解は、そうA・C#・E・G#です。

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では応用で、BbM7は?
先ほど導き出したBM7をすべて半音下げるという考え方でもOKですが、
すでに3・5・7がフラットしているBm7-5の1だけフラットさせるとBbM7になります。

Bm7-5(B・D・F・A)は、1・3b・5b・7bです。
この1だけをフラットさせるとBbM7(Bb・D・F・A)になります。

要するに・・・
Bキーの「1b・3b・5b・7b」は、Bbキーの「1・3・5・7」と同じ
という考え方です。

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ちょっと読んだだけでは、ややこしく感じるかもしれませんが、紙に度数とアルファベット音を書き出しながら考えると良くわかるはずです。

そのうちに慣れてくると、頭だけで構成音を導き出せるようになります。

そして「読んだだけ」ではわかった気持ちになって、何も身につきません

前回、今回と提示した幾つかの【音楽九九】丸暗記することが必ず必要、そしてコードブックを使わずに考える癖をつけること。

しばらくすると、何の苦もなくコードネームを聞いただけで構成音がスラっと出てくるようになります!!

そう、日常生活でお会計の時などに、無意識に「掛け算九九」で数えているような感覚で出てくるようになります^^
【音楽九九】とはよく命名しましたね!(自画自賛・・・笑^^)

ピアノの場合はコードの構成音がわかればすぐ鍵盤に落とせますので、即戦力になりますね!

ギターは指板上のどこにC音があるか、D音があるかなどと音を探しながらになりますが、指板上の音を覚えることは演奏にも役立ちますし、自分でコードを作ることもなどもできるようになりますので、ギターを続けたい人は根気よく考える癖をつけていただくと良いように思います^^

あと、テンションのついたコードで頭を抱えている方もいらっしゃると思いますので、いずれ、そのあたりも書きたいと思っています^^

何か疑問などありましたらご遠慮なくコメントなどお待ちしています!
次回記事のアップはまだ未定ですが、スキ、フォロー、コメント等いただけますととても励みになりますので、どうぞよろしくお願い致します^^

2020年12月5日
オーストラリアの小さな音楽工房にて
ヒロスノウノヲト


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