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ギターもピアノも、これを知ればコードブックが必要なくなる!【音楽九九】~その4~

こんにちは、ヒロスノウノヲトです。

掛け算九九のように、いくつかのコトを丸暗記しちゃえば、コードブックが必要なくなるという僕自身がとても役に立っている音楽のスキルを過去3回に渡ってシェアして来ました。

第1回目は各キーのスケールからコードを導き出す方法
第2回目はダイアトニックコードから導き出す方法
第3回目はテンションノートについて

・・・という内容でしたが、順を追って説明しておりますので、過去3回の記事を読まれていない方は、第1回目から順に読んで下さいね!

(第1回目はこちら👇)

そして今回は、5度圏のお話をしようと思います。
「音楽九九」として丸暗記が必要なのは今回で最後です。

5度圏(Circle of Fifth)って聞いたことある方も多いかと思いますが、これを丸暗記しておくと何かにつけ便利です。

第1回目でもちょっとだけ触れましたが、覚えてますでしょうか?
最初に覚えた各キーのスケール表(下図)の左側の縦軸、キーの順番がこの5度圏の音列です。

      ド  レ  ミ  ファ ソ  ラ  シ  ド
Cキー ▶ C  D  E  F  G  A  B  C
Fキー ▶ F  G  A  Bb C  D  E  F
Bbキー▶ Bb C  D  Eb F  G  A  Bb
Ebキー▶ Eb F  G  Ab Bb C  D  Eb
Abキー▶ Ab Bb C  Db Eb F  G  Ab
Dbキー▶ Db Eb F  Gb Ab Bb C  Db
Gbキー▶ Gb Ab Bb Cb Db Eb F  Gb
Bキー ▶ B  C# D# E  F# G# A# B
Eキー ▶ E  F# G# A  B  C# D# E
Aキー ▶ A  B  C# D  E  F# G# A
Dキー ▶ D  E  F# G  A  B  C# D
Gキー ▶ G  A  B  C  D  E  F# G

『5度圏』
C・F・Bb・Eb・Ab・Db・Gb・B・E・A・D・G・(C)

覚え方はこれまで同様、ただひたすらに、
「シー・エフ・ビーフラ・イーフラ・エーフラ・ディーフラ・ジーフラ・ビー・イー・エー・ディー・ジー・シー」とブツブツ呪文のように、早口言葉のように繰り返して、そらで言えるようにしちゃって下さい。

これCから始まって、5度下(4度上)の音程で繋がって、山手線のように一周して最後にCに戻るので、5度圏とかCircle of Fifth(サークル・オブ・フィフス)と呼ばれます。

これ覚えておくと何が便利かというと、まずコード進行で良く聞く「ツー・ファイブ・ワン」の進行が即座にわかるということ。

Cm7-F7-BbM7
Fm7-Bb7-EbM7
Bbm7-Eb7-AbM7
Ebm7-Ab7-DbM7
Abm7-Db7-GbM7
Dbm7-Gb7-BM7
Gbm7-B7-EM7
Bm7-E7-AM7
Em7-A7-DM7
Am7-D7-GM7
Dm7-G7-CM7
Gm7-C7-FM7

これらは各キーの「最も重要なコード進行」であるⅡ-V-I(ツー・ファイブ・ワン)なのですが、このコードの羅列を眺めると「縦軸」も「横軸」も、すべて、5度圏の音の配列と一緒なんですね。

・・・なので、5度圏を覚えておけば、Ⅱ-VとかV-Iという大事なコード進行が即座にわかりますし、転調する時などにも便利ですね。

それとこの5度圏は、第1回目で覚えた各キーのスケールと一緒に覚えておくと、キーの調号がすぐにわかります。

手書きでちょっと見にくいかもしれませんが、下記をご覧下さい。

五度圏

この表で見ていただいてわかる通り、5度圏の順にbが増え、Gb(F#)を境に#が減って行きます。

Cキーはスケールに#bがついていないので、当然ト音記号の横に何もつきません。

そしてFキーで「bが1個」つきますが、「bがつく位置」は、スケールで唯一「b」がついている「Bb」の音のところですね。

次にBbキーで「bが1つ増えます」が、「bがつく位置」は、スケールを見ると「Bb」と「Eb」で、BbはすでにFキーの時についてますから、「Eb」を加えればOK。

同様にEbキーでは、新しくbがついた音「Ab」を加えれば良いですね!

このように、5度圏とスケールを覚えておくと、ト音記号の横の#bの数でキーがすぐにわかりますし、また楽譜を書く時にどこに#bをつければ良いかもわかります。

演奏などにも4度、5度の音程は良く使いますし、この音列に慣れておくのは何かにつけ便利だと思います。

第1回目から今回までで覚えたことは、本当に役に立つまではちょっとだけ慣れが必要です。

わからないコードが出てきたら、億劫がらずに紙に書き出してみて、自分で考えて導き出してみることを続けて下さいね。

併せて、自分で楽譜をどんどん書いてみることも、音楽の理解にとても役に立ちます。

👇こちらの記事も参考になるかと思いますので、ぜひご覧下さい。
「相対音感」と「楽譜を書く」能力を同時に身につける方法
https://note.com/hirosnownote/n/ne5eadae4480a

2020年12月25日
オーストラリアの小さな音楽工房にて
ヒロスノウノヲト

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