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物流は血管です。

私は社会人2社目から5社目の現在に至るまで、物流に関わる仕事をしています。会社では物流部だったり、物流部という名前が好きではないので、商品管理部と言ってみたり。私は実在する商品を販売する会社で新卒から働いてきました。最近プログラミングを習い始めて感じているのは、サービスやコンテンツを販売されている方が受講生には多くいて(当然か・・・)、世の中はモノありきではないのだなと今さら感心しています。商品の在庫とか気にしなくていいんだろうな。羨ましい。。。

会社によって物流部の位置づけは異なると思うのですが、私は最近までトラックの種類も倉庫の坪単価の相場も知りませんでした。実際に倉庫で働いたこともあるのですが、商品のピッキングをしたり、運送会社さんと配送費用の交渉をしていたわけでもありません。私が今まで従事してきた仕事はどちらかというと「会社の物流」かもしれません。

「会社の物流」とはなにか?というと、メーカーとして商品が企画・生産されてから、途中で止まることなく、発売日に店頭に商品を並べる仕事です。商品が販売されたら終わるわけではなく、商品の販売が終わるまで仕事がずっと続きます。仮に1か月に1個しか売れない商品だったとしても、物流部は最後まで関わります。

私は求人募集をする時、仕事内容を伝えるのにいつも苦労していました。あまりにも業務内容が多岐にわたっていたからです。そこで「会社」を「人間」に、「物流部」を「血管」に、「会社の商品やサービス」を「血液」に例えることにしました。生々しい言い方をすると各部署は臓器になるでしょうか。。。各部署の間で血液が止まることないようにパイプ役となって、会社が止まることが無いように身体を動かす役割を果たすのが物流部です。分かりづらいですかね?

「血液が流れなくなると人間は死んでしまう、だから血の流れを止めないようにしよう!」もちろん他の臓器も同じですが、具体的な何かに例えたかったのでこんな表現でチームのみんなに役割を伝えてきました。

メインの仕事は商品を店頭に届けることなので、委託している物流倉庫に商品や什器の発送指示をしたり、通販で注文いただいた商品をお客様の元へ発送したりすることはルーティン業務として行っていました。それ以上に私が大切にしていたのは営業や他の部署が困っていたら助けることです。私は会社の中にはきっちりと役割が決まっていない部署があってもいいと思っています。もちろんそれにより業務量が増えますが、私のチームのみんなは気持ちよく対応してくれました(本当の気持ちは分かりません・・・)

商品が届いて当たり前、数量や種類を間違ったらお客様から怒られるという、あまり褒められることが少ない部署だったのでチームのみんなは嫌な気持ちになったりモチベーションを保つことが難しかったと思います。まさしく「縁の下の力持ち」ってやつです。でもこれだけは自信をもっていえるのは社内・社外から「感謝」されることがとても多かった部署だったという事です。

いろんな人からお願いされたことを嫌な顔ひとつせずに対応する。

文章で書くと味気ないですが、とても大変でストレスも溜まったと思います。頭ではわかっていても人間そんなによくできていません。でも人から感謝されるって単純にうれしい。その点はなにも言われずにもくもくと役割を果たす血管とは違うところだと思います。

最初にも書きましたが、物流部という言葉はどこか味気なくて嫌いです(言葉が嫌いなだけで、仕事内容は大好きです!)。ですので、いま働いている会社では部署名を商品管理部にしてほしいとお願いしました。商品管理部ってなにしているか分からない感じが好きです。会社の利益になることであればなんでもしていい部署だと勝手に思っています。まだ立ち上がったばかりの少人数の会社なので私1人しかいませんが。。。

「いつかまた感謝されるチームを作りたい」これが私の目標のひとつです。

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