第18回定期勉強会
こんにちは😊
去る10月13日(木)に、第18回オンライン定期勉強会が行われました✨✨
今回は、”西新潟中央病院”の平岡司先生から、
「小児リハビリテーションにおけるコーチング」
というテーマで講義をしていただきました🥸✒️
今回の勉強会では、家族とセラピストがどのように協働できたらいいのか?という背景疑問に対してキーワードとなる「コーチング」について講義が行われました。
まず、コーチングの定義や幼児期の介入における障害と利用可能性などについての文献が紹介されました。
✅Akhbari Ziegler, Schirin, and Mijna Hadders‐Algra. "Coaching approaches in early intervention and paediatric rehabilitation." Developmental Medicine & Child Neurology 62.5 (2020): 569-574.
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/dmcn.14493
小児リハビリや早期介入で用いられるコーチングの定義では、
日常的な活動の場という文脈の中で、子どもの学習とは発達を支援する親の能力を促進すること。(Rush&Shelden,2011)
が一般的に用いられ、
行動や実践の有効性を判断し、直近や将来の状況で活用するための計画を立てることを促す成人の学習戦略が用いられます。
また、小児リハビリでのコーチングの特徴として
「共同計画」「観察」「実践」「振り返り」「フィードバック」
が挙げられます。
さらに、コーチング実施における課題としては、
・専門家の役割が変化すること
・コーチングを実施するための知識
・コーチングスキルを個々の家族のneedsを満たすよう応用する機会
が挙げられ、
コーチングを成功するために必要なこととしては、
(態度/信念)
・家族単位に注目すること
・家族の自主性を尊重し、対等なパートナーシップを築くこと
・家族にとって意味のある目標に焦点を当てること
(知識)
・Family-Centered Practice
・成人の学習理論
・共同目標設定
(スキル)
・オープンで双方向のコミュニケーション
・関連情報や結果の共有
・振り返りのフィードバック
・自分自身の行動・態度・信念・習慣を振り返る
などが挙げられました。
次に、ホームアクティビティの保護者のアドヒアランスに対するコーチング実践の適用についての文献が紹介されました。
✅Gmmash, Afnan S., et al. "Parental adherence to home activities in early intervention for young children with delayed motor development." Physical Therapy 101.4 (2021): pzab023.
ここでは、運動発達の遅れがある幼児の親に対してPT/OTによるコーチング実践の認識やコーチングが親の家庭活動へのアドヒアランスと関連するかを調査していました。
以上より、親がホームアクティビティのアドヒアランスを高めるための推奨事項として以下が挙げられます。
最後に、コーチングにおいてFamily-Centered Servicesや評価の重要性やHome activityや振り返りについての話がありました。
今回の講義を通して、コーチングとはどういったものなのかを知ることができ、日々の臨床でどのような事を意識して家族に関わるべきか非常に参考になりました。また、コーチングにおいてもFCSの概念や目標設定・評価の重要性を感じました🙃🔥
今回も多くの方に参加していただくことができました!
参加していただいた皆様、お忙しい中ありがとうございました😆🙏
次回は11月10日(木)21:00〜
J-workout株式会社の友田教仁先生に
「車いすユーザーの声 〜当事者の体験を通じて〜(仮)」
について講義していただく予定です🙋♂️
広島県近辺で活動している方で興味を持たれた方は、是非とも参加していただければと思いますのでよろしくお願いいたします🥺🤲