飯塚洋史@地域経営ディレクター/文化資本研究家

地域経営ディレクター/文化資本研究家。 quod共同代表。小学校までにほぼ47都道府県…

飯塚洋史@地域経営ディレクター/文化資本研究家

地域経営ディレクター/文化資本研究家。 quod共同代表。小学校までにほぼ47都道府県をまわる。東大大学院で創造都市論、Creative Class、third placeを研究。文化資本を生かした地域経営に強み。(株)水と匠、(株)白樺村の取締役兼任。「地域文化資本ラボ」設立

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「地域文化資本ラボ」立ち上げに向けて【後編】

quodの一連の活動で得た知見を活かして、地域の文化資本を研究・分析する「地域文化資本ラボ」。 前編に引き続き、ラボ立ち上げの前段として、僕自身が地域の文化や構造に興味を持った経緯を書いてみようと思います。 人の思いやクリエイティビティを起点に 大学院までの経験を経て、社会システムデザインがやりたいと思うようになった。そこで就職先の条件にしたのは、都市や地域の開発に関わることができ、長期目線で構造的に物事を考えられて、経営者と仕事ができること。これにぴったりハマったの

    • 「地域文化資本ラボ」立ち上げに向けて【前編】

      僕が共同代表として立ち上げたquodでは、日本のいくつかの地域でローカルプレイスブランディングに取り組んでいます。僕たちが考える「ローカルプレイスブランディング」とは、地域の方々と共に地域を象徴するプロジェクトを多数生み出し、その地域の認知・イメージを高めていくこと。特に各地域が持っている自然や文化を生かしてプロジェクトをつくることを大切にしています。 そしてここ2〜3年で、「エリアの定義づけ→ビジョン策定→プロジェクトの企画・運用→PR」といったローカルプレイスブランディ

      • 羽黒にて山伏修行 〜思考をすて、体で感じる〜

        先週末、山形県鶴岡市羽黒に山伏修行に参加してきた(サムネイルは、羽黒町観光協会HPより)。 数年前から何名かの知人から素晴らしいよって聞いていて、最近自分でも山を走るようになり山で修行する山伏が気になっていた。 そして、最近『日本列島回復論』を読み、"山水郷"という概念を知った。大きな平野に人々が大きな都市を築くようになったのは、治水技術が進んで江戸時代以降であり、古より人々は、水やエネルギーになる木々が豊かにある山の麓に住んでいたことを知る。そして、その中でも特に、霊峰

        • 都市における「動的平衡」

          【2年前の記事の再掲です】 分子生物学者の福岡伸一氏の「動的平衡」を読む。 都市を考える上で、非常に示唆に富む本であった。印象にのこった文章を書き記してみる。 「生命とは動的な平衡状態にあるシステムである」 可変的でサスティナブルを特徴とする生命というシステムは、その物質的構造基盤、つまり構成分子そのものに依存しているのではなく、その流れがもたらす「効果」であるということだ。 サスティナブルなものは常に動いている。その動きは「流れ」、もしくは環境との大循環の輪の中に

        「地域文化資本ラボ」立ち上げに向けて【後編】

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        • 地域文化資本ラボ
          2本

        記事

          仕事で大事な自由とは?

          【2年前のメモから】 社会人になってから約10年。色々な仕事をさせていただいた。 ワクワクする素敵な仕事から、誰の想いもこもっていない辟易とする仕事まで。 自分にとって良い仕事、好きな仕事とはどんなものか考え続けてきた。 その中で感じたこと。    仕事とは誰かの役に立つこと ・相手との人間関係をつくり ・その人に価値をだし ・その仕事の対価として報酬をもらう 大きい会社にいたり、食べるために仕事を考えると、どうしてもどんな報酬がもらえるかから考えてしまうことが多い

          表現することで自分になる

          quodというチームをはじめて2年強たつが、その当時書いたメモが出てきたので、書いてみる。(http://cfquod.jp/) 数年前、自分が人生で何をしたいのかを迷い、模索し続けていた。 その時に出会ったシルク・ド・ソレイユのスキッピングロープソリスト田口師永さんの言葉。 この言葉は、今自分がやろうとしていることにすごく通じる。 ---------------- 自分の中にあるものを表現したかった。 それをどう表現していいか分からなかった。 やりたいことをやろうと