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局外人書店

 酷暑の中、神保町に「局外人書店」を訪ねた。昨年末の開店は知っていたが、ようやく訪問できた。
 訪ねて分かったことは、まずロケーションが素晴らしいことだ。地下鉄神保町のA7出口から、すずらん通りに出て、内山書店を過ぎた角を、右手へ。少し進むとファミマがある四つ角。その左手右側のビルの2階に看板が見えるはずだ。よくこの便利な場所が確保できたものだと感心した。
 入店すると、座って本を読んでいたのが、主人の趙国君氏だろうか。「自由にご覧になってください」と一言、中国語で。そこでゆっくり参観した。先客は若い留学生らしい学生が一人。やがて、中国からの留学帰りらしい日本人学生が、趙氏を訪ねてきたので、私は辞去することにした。
 この書店のコンセプトは、趙氏の個人蔵書図書館である。窓に向かって左右の壁が書架になっていて、中央部に座卓がある。詰めればかなりの数の人が集まれる。趙氏の蔵書を閲覧できるだけでなく、小さな集会もできるようになっている。この人が集まれる仕組みは、銀座の「単向街書店」も同じだが、実際、定期的に催しが行われている(下の写真参照)。
 誰かが書いた案内には、入館料が必要ともされているが、今日訪ねた限りでは、無料で自由にご覧下さいということであった。以下、日本漢字で案内を書いておく。
   局外人書店 東京|中国語図書館
 会員制図書借閲空間
 学者趙国君先生的家庭蔵書
 在世界最大的古書街ー東京神保町
 法律|歴史|思想|芸術|教育|児童絵本等
 日常活動
 局外談|青雲講堂
 妈妈帮|親子音楽絵本領読
 営業時間
 火―金 13:00-18:00
    土、日 10:00-18:00
   月祝日定休
 アクセス 地下鉄神保町A7より「すずらん通り」。内山書店を過ぎた角を右折。前方「ファミマ」の四つ角を左折。右側2階。
cf.  https://x.com/outsider_book
cf.  单向街・遇见・局外人  聚焦东京中国人书店    亚太快讯 2024/05/13 
cf.  袁利  “润”出中国后,他们开始“重建中国”  纽约时报中文网 2024/02/23  

入口脇に貼られた催し案内


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