記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

AI崩壊

「AI崩壊」がAmazonプライムビデオの対象作品になったのでさっそく鑑賞しました。観たいものリストに入れていたら通知がきました。これは便利。

「究極のテーマ、AIは人を幸せにするか?」の問い

この映画が最終的に収れんするのは「AIは人を幸せにするか」という問いではないかと思います。

映画の中ではAIのサーバーが意図的に暴走させられて、個人のパラメーター(年齢・健康状態・納税記録・前科など)から、命の選択をするようになる。直前に主人公である開発者によりサーバーは止められ、大惨事は防げたが……。

ジャーナリストがこの大惨事を受けて、映画の最後に主人公の開発者へ問う。

それでもAIは人を幸せにしますか?」と

主人公の答えは「考えておく」だった。

これは近未来なのか

AIが怖いのはディープラーニング自律思考(自我)を持ったときだ。SF映画でおなじみのターミネーターの世界である。

コンピューターでデータを管理するのはいいが、コンピューターに人生を管理されるのは、ご免だと思いました。

しかし、AIはこれからも進化し、いたる所で活用されるようになるでしょう。AI自動車などは序の口です。

「人工知能の発明は、人類史上最大の出来事だった。だが同時に『最後』の出来事になってしまう可能性もある」(スティーブン・ホーキング)
「人工知能は悪魔を呼び出すようなもの」(イーロン・マスク)
「これは確かに不安を招く問題だ。よく制御できれば、ロボットは人間に幸福をもたらせる。しかし、数年後、ロボットの知能は充分に発展すれば、必ず人間の心配事になる」(ビル・ゲイツ)

AIは専門家すら恐れる諸刃の剣です

我々は選択できるか

ある程度のレベルまでのAIは生活を間違いなく豊かにしてくれると思います。しかし、AI監視社会による「人権侵害」。AI技術の軍事転用、AIに仕事を奪われるという雇用問題。

AIが意思を持ったら、生命倫理や哲学の問題も出てくるだろう。

話を映画に戻そう。

映画で人工知能を暴走させた理由はこんなことだった。

ある強権的な法案を成立させたい政治家が警察官僚と結託し起こした事件。時の総理大臣は法案に反対し、心臓にペースメーカーを埋め込んでいた。AIの暴走によりペースメーカーに異常が起こり、総理大臣は死亡。政権転覆が起きる。

警察官僚の方は優性思考の持ち主。少子高齢化が進んだ未来で生きる価値のないものはいなくなった方がいいと考える。

映画の背景は物足りなさを感じた。自ら再起動したAIに自我が芽生えたとみることもできるが……。

確か、主人公が途中で言った。

「最後は人が決める」

この視点を忘れてはいけないのだろう。

#映画感想文
#ネタバレ
#AI
#AI崩壊
#映画

この記事が参加している募集

映画感想文

もし、記事を気に入ってくれたらサポートをお願いします。 将来のサークル活動やマガジン発行の時に役立てます。