【書籍レビュー】教養としての哲学

【読みやすさ】★★★★☆
【実用度】★★★★☆
【さあ行かん哲学という名の大海原へ度】★★★★★

古今東西の哲学を一冊にまとめた書籍。ソクラテスやプラトンなど古代ギリシアの哲学者から、「正義」の話で有名な現代のサンデルまで幅広く網羅されている。
20名の哲学者の思考法や著作が一冊にまとめられており、これから哲学を学んでみようという方にとってはさながら航海の地図のような役割を果たすであろう。この本を手にとった方の本棚には岩波文庫の書籍がどんどん増えていくのではないだろうか笑

個人的には、「和の弁証法」というフレーズは刺さるものがあった。
我々日本人は哲学や宗教というと敬遠しがちであるように思う。例えば学校の授業や親の教育で哲学や宗教を扱うことは必ずしも多くないだろう。
しかし、日本の思想というものは古来より仏教、儒教、西洋思想その他諸々の思想が混在して、それらを否定するのではなく取り込んだ上で、さらに発展させていくというメンタリティーを持ち合わせている。
こう考えると、実は日本の思想からは学ぶべきものが多いのではないだろうか。

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