コーチがコーチングを受けて気づいた学び
私はコーチとしてコーチングを提供し、日々クライアントさんの背中を押しています。クライアントさんが新しい扉を開け、世界が広がっていくさまを間近で見ることが私にとっての最大のモチベーションです。
コーチもコーチングを受け、内面を深め続ける
そんな私もクライアントとしてコーチングを受けます。他の人のコーチングを受けることで、スキル的な意味で幅を出す意図もありますし、やはりコーチ自身の精神が健康的でなければ良いコーチングにはなりませんから。今日は、クライアント体験として面白い気付きを発見したのでnoteに書きつけます。
コーチングでは「視点」を扱います。ある「対象」をどのように「定義」しているのかで見え方がまったく変わってしまうのです。例えば、「早起き」に対して「つらい」と見るか、それとも「すがすがしい」と見るかで、その言葉から受ける印象もだいぶ変わってくると思います。
コーチングで自身の「思い込み」をえぐり出す
私が今回テーマとしたのは「コーチング時に発生する雑念」。コーチングをしているときに湧き上がってくる「今の問いかけはクライアントさんにうまく刺さったかな」「クライアントさんから伝わってくる印象をきちんと言語化できたかな」という思いは、まったくもって悪いものだと言い切るつもりはないですが、それに囚われているといいコーチングにはなりません。
上記を視点という意味で言い換えてみると「問いかけはクライアントにうまく刺さるものでなければならない」「印象を的確に伝えなければならない」という場所に立っているのがわかります。さらに言い換えると「コーチングは完璧に提供されなければならない」という視点が根っこにあるような感じもします。ここに留まっている限りは、変に力んだコーチングになって面白くなさそうです。
ここを起点として、いろんな確度から、いろんな視点から「雑念」を見ていった結果、おもしろいところに行き着きました。
"常識"を疑った先にも景色がある
結論、私にとってコーチングに取り組む姿勢は「ハーシーズ(チョコレート)」だったんです。こんな意味不明なところから書き始められるくらいコーチングには可能性があるってことですね笑
「ハーシーズ」は、私がちょっと疲れて糖分補給したいなと思ったときに齧っているチョコレートなんですけど、いつも齧るたびに想像以上の甘さがガツンと来るんですよね。わかってるはずなのに、口に入れたとたん「うおおお」ってのけぞるんです。
こののけぞりって、想像していなかったから起こるんです。予定調和じゃないんですよね。想像を超える、想像を裏切っていくことが、私の大事にしているコーチングの根本だなって思い直すと、なんだかとても腑に落ちます。無難な内容はおもしろくないよね、というワクワクしたイタズラっ子な感覚もあります。
ここにいると、「問いかけはクライアントにうまく刺さるものでなければならない」「印象を的確に伝えなければならない」なんていう自分の内側のつまらない独り言も影を潜めます。
とても気が楽になると共に、コーチングってやっぱりステキだなあって改めてしみじみ思うのです。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?