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アトピー考 その1 緊張

ステロイドに関して思うところを書いたので元々の原因であるアトピーについても自分の思うところ、考えたところ、経験して得たものを書いてみたい。

ステロイドを塗ることの悪い面は皮膚が持つ機能である老廃物の排出が失われることであると書いた。ステロイドを塗った箇所はその老廃物が長期に渡って皮膚の内側に溜まり黄色ブドウ球菌に変質してしまう。アトピーの場合ステロイドを塗らなくともその本来の機能が上手くなされていない。汗などとなって身体の外に出される老廃物が抜けずに皮膚の症状となって現れている場合がある。更に皮膚呼吸が出来ていない。

皮膚というのは自分と外界を分ける境界である。その境界に問題がある。外界との関係に問題が生じてくるということになる。問題があると身体が緊張する。身体を動かす際に皮膚が痛かったり痒かったりすることでも筋肉が緊張し固まる。骨や関節が歪む。一つ一つの動作で起きる緊張はさほど大きくはないがその緊張が重なり歪みが蓄積されて姿勢に影響する。悪い姿勢は血流やリンパの流れにも悪い影響を及ぼす。その影響が皮膚に戻ってくる。呼吸にも悪い影響を及ぼす。

アトピーにおけるこの悪い連鎖を断ち切るにはどうすれば良いか。身体の緊張を緩め解放すれば良い。ヨガをするのが良いかも知れない。走ったり泳いだり運動することも整体やカイロプラクティックに通うのも良いかも知れない。ここで大切なことは自分を知るということだ。

自分を知る。単純であるが簡単ではない。単純なことだが難しい。自分を客観的に見ることは難しい。近くの他人の癖は知っていても自分の癖に気付くのは容易なことではない。まるでいつも鏡を見つめる作業を強いられているかの様に辛い。(少なくとも自分にとっては)最近病気になったり病気を治すことは究極的には自分を知るということではないかと思う様になってきた。アトピーもその一つ。

自分をみつめ自分を知る。身体の緊張を解きほぐす。姿勢を正す。姿勢を良くして呼吸を整える。そうすることで皮膚に与える悪い連鎖を断ち切る。

どこかでアトピーの人は身体の緊張を緩める術を知らないと聞いたことがある。そのときハッと気付いた。自分がそうだ、と。お腹が固い、石のようだと言われたときのことを思い出した。普段から緊張していると緊張していること自体気付かない。緩めることを知らずに過ごす。でも過度に心配することはない。自分で気付けば直せる。対応出来るし対策を考え実行することが出来る。まずは、自分に気付く、自分のことを知る。そのことが始まりであり始めるきっかけになる。

他の病気も同じかも知れないが皮膚の病気は皮膚だけが問題なのではない。身体の他の部分が相互作用して影響を及ぼし合っている。その事実に目を向けないで皮膚への対処療法に終始すると方向性を間違ってしまう。気付いたときに根本的に見直すことが必要不可欠である。

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