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アトピー考その28 -喘息とアトピーと肺と腎臓

幼少の頃の経験を通じてアトピーと喘息が表裏一体の関係にあることは実感していた。アトピーが悪化して痒みがひどいときは喘息は収まっていた。(おさまっていたと言っても一時的なもので治(なお)っておさまっていたのではない)逆に、喘息の発作がひどいときは皮膚の痒みはあまり感じないで済んでいた。まるで喘息の発作と皮膚の痒みのトータルの辛さが常にイーブンになる様に身体が調整しているかの様な印象を持っていた。

喘息の発作 + 皮膚の痒み = 一定 ←みたいなイメージ

今現在ある先生から陰陽五行を習っていてアトピーの問題,皮膚の問題は腸が原因であるという(世間一般の通説)のは間違いであると教わった。肺が原因であるという。更に、肺の問題を深堀りすると肝臓の問題がその背後にあるという。

何故肺が原因なのか。

まず、喘息において肺が問題となるのは直感的にも分かるだろう。喘息の発作が起きると呼吸が苦しくなる。肺に空気を送る吸うという動作が思うように出来ない。喘息の発作に苦しんだ経験のある人ならどなたでも知っていることだが、発作がひどいと横になって寝るよりも身体を起こしている方が楽なのである。この現象をコップにある水に例える説明がされる。少し水の入ったコップを立てた状態から少しずつ横にするとコップから水があふれてこぼれる。身体を横にした状態は肺の中にある水があふれて空気の出入りが制限され呼吸出来なくなる状態と同じだというのだ。中国医学では喘息とは水が肺に溜まったことが原因と考えると聞いたことがある。

水は陰。これに対し陽は熱。

アトピーは身体の熱を上手く扱えず処理出来ていない現象だそうだ。アトピーの症状は皮膚の赤み、カサカサとなる渇き(潤いの喪失)、(熱がこもった)痒みとなって現れる。どの症状も皮膚にこもった熱が原因である。

アトピー 熱が多い  水が足らない
喘息   熱が少ない 水が多い

身体の中の体熱を上手く処理できるか、出来ないかという観点で読み解くと喘息とアトピーの関係も納得がいく。あるいは逆に身体の中の水を上手く処理出来ているか、出来ていないかという問題に置き換えることも出来るということである。

ここで、体内の水をどう処理するかとなれば関連する内臓は腎臓になる。水分を濾してオシッコを作る臓器だ。腎臓の陽(熱)と陰(水)という関係が浮かび上がってくる。

喘息を治す有効な方法は水を飲む量を減らし腎臓の負担を減らすことだと以前にも書いた。やっと喘息とアトピーと肺と腎臓の関係がこれでつながった。まだまだ分からないことが多くて更にもっと深ほりする必要があるかとは思うものの大切なキーワードを探し当てて方向性が決まった感はある。ちょっとホッとしている。何より嬉しい。

喘息やアトピーに悩む人々の参考になれば本当に嬉しい。


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