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超!伝統的な日本の大企業からキャディへ!そのGAPとやりがいをお話しします!

みなさん初めまして。キャディ株式会社、DRAWER事業本部の企画チームに所属しています、北島です。Noteの連載4日目の今回は「伝統的な日本の大企業からの転職、チャレンジの違い」というタイトルで、実際に伝統的な日本の大企業とスタートアップの両方を経験した私の経験をお話できればと思います。


キャディに入社するまで

私は新卒で東海旅客鉄道株式会社(JR東海)という企業に就職しました。鉄道会社出身というと「N700系の運転って難しいんですか?」とか「車掌になるにはどうしたらいいんですか?」という質問をよく受けるのですが、残念ながら私はそのどちらも経験しておりません笑。

私は建築系技術職として入社したので、駅や業務施設を始めとする建築物の改良・補修工事の発注や、隣接する他鉄道会社や行政との協議などが主な業務内容でした。具体的には発注図面をCADで作成したり、積算書のチェック、あるいは現場が設計図通りに進んでいるか確認する監理業務などが該当します。
その他には自部署のDX推進担当としてドローンを使った建物点検の試行、建設会社との情報共有を効率化する目的で導入したクラウドサービスの運用、あるいは現場からの問い合わせ業務効率化を図る目的でチャットボットの試験導入などに取り組みました。

日々多くのお客様にご利用いただく鉄道施設を支える仕事はやりがいに満ちており非常に楽しかったのですが、DXの力を目の当たりにする中で「もっと世の中をDXで大胆にひっくり返す仕事をしたい」という思いが日に日に強くなっていきました。具体的には今まで複数人で何日もかけて行っていた作業が数時間程度で完了したり、面倒で誰もやりたがらなかった業務をAIに置換し社員の人がより付加価値の高い仕事に従事できるなどの事例を実際に体験したことで、DXには無限の可能性があると確信しました。
そうした中でキャディの「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」という崇高なミッションに強く共感し、かなり悩みつつも4年間お世話になったJR東海を退職しキャディに入社しました。

キャディ入社初日の研修の様子。非常に緊張していた記憶があります。

キャディに入って驚いたこと

毎日が驚きの連続でした。まさに天と地がひっくり返ったような状況だったので、いくつか面白いエピソードを紹介したいと思います。

私の前職では、役職者を必ず姓+役職名(例:●●係長、◇◇課長代理)で呼ぶのが常識でした。よほど親交が深かったり、入社年次が近い場合は「□□さん」と呼ぶこともありますが、少なくとも異動直後だったり初対面の人に対して使う例を全く見たことがありませんでした。

入社後数日して、自分の直属の上司が決まったとSlackで連絡がありました。「あなたの上長は、Iさんです」と。
役職名がないことに若干の違和感を感じつつも、「最初が肝心。しっかり挨拶しなくては。」と考えた私はオフィスの5階にダッシュで向かうと「I上長はいらっしゃいますか?本日より企画に配属になりました北島と申します!以後よろしくお願いいたします!!」と大きな声で挨拶してしまいました。

それを聞いた社員の人は一瞬キョトンとして、「~上長なんて呼び方、初めて聞いたわ」「軍隊の方かと思いました」などフロアは大爆笑(これをきっかけに知り合いが増えました)。お互いがカルチャーにびっくりという状態です。
その後分かったことなのですがキャディでは入社年次や役職に関わらず相手を「●●さん」と呼ぶのでした。当然、代表の加藤も「加藤社長」とは誰も呼んでおらず、みんな「加藤さん」「ゆうしろうさん」と呼びます。私も最初は戸惑いましたが、今では普通に「加藤さん」呼びが定着しました。(前職時代でそれをやったら、社長の知り合いか親族だと思われることでしょう・・・)

オフィス環境。普段活発な議論が交わされる。


他に当初イメージしていた内容と大きく違う点としては、意思決定プロセスが挙げられます。大企業の場合は社員が何千、何万人といるため、一般社員が社長や幹部と直接話をする機会はほとんどありません。また統制を確保しつつ会社施策を推進するため何重もの稟議プロセスが存在し、一度最終承認を得た決定は非常に大きな意義を持ちます。多くの人が承認プロセスに関与することでミスのない慎重な意思決定が期待できる反面、後に状況が変わった場合にそれを覆すことが困難になるケースもしばしば発生します。

一方でキャディではこうした長大な稟議プロセス自体がほとんどありません。「誰が言ったか」ではなく「何を言ったか」が重視されます。そのため例え相手が社長や本部長であったとしても、立場に関係なくSlack上で熱い議論が交わされます。
当事者同士がフランクに自分の意見を主張することができるため、実態と乖離した意思決定をされる可能性が低くなります。また状況が変化した場合はすぐに誤りを認め、速やかに軌道修正する懐の深さと柔軟性を兼ね備えていることが特徴です。

DRAWER事業本部が目指すもの

現在所属する企画チームのミッションはずばり、「DRAWER事業の圧倒的スケーラビリティをマネジメントする」ことです。具体的にはCADDi DRAWERのビジネスを1年後に何倍にも拡大するために必要な、攻めの施策と守りの施策の両方を立案・実行することです。大人の事情であまり詳しくは書けないのですが、書ける範囲でいくつか紹介してみようと思います。(興味がある人は、ぜひ当社にエントリーをお願いします!)

前者の例として、グローバルの各拠点(米国・タイ・ベトナム)と連携した営業施策の立案・促進などが挙げられます。
多くの企業が国外に拠点を構えて日々国境を超えたサプライチェーンを構築する中で、それらを適切に管理していくことが課題になっています。特に国際情勢が流動的な昨今では、以前と同じシステムがこの先も機能し続ける保証はありません。そのため単にCADDi DRAWERを日本国内向けのプロダクトとして販売するのではなく国境を超えて現地企業にも展開してゆき、ゆくゆくはグローバルにおけるモノづくり産業自体を変革していくことを目指しています。実際この1年で国外のお客様向けに多数の導入実績があり、今後ますます展開を加速させる計画です。

後者の例としては法務戦略などが挙げられます。CADDi DRAWERはお客様の図面という「機密情報の塊」を取り扱うサービスのため、しばしば非常に専門的で高度な判断が必要になります。キャディには社内弁護士がいるため、こうした問題が発生した場合に適切かつ迅速なアドバイスを受けられる環境が確保されています。

スタートアップならではの苦労とやりがい

私は現在、「トライアル会」の企画・運営を営業メンバーと試行錯誤しながら取り組んでいます。「トライアル会」とはCADDi DRAWERの導入を検討されているお客様向けに、本番環境の一部機能を期間限定でご利用いただく仕組みです。

「トライアル会」はお客様の多くがCADDi DRAWERを初めて体験する機会のため、その時の印象がその後の結果に大きく関係してきます。説明の仕方やユースケースの紹介といった基本内容をカバーするのはもちろん、会場の電波の強さやモニターの大きさといった個別の詳細内容も事前に把握する必要があります。

私はこの数カ月でかなりの数のトライアル会を実施したのですが、お客様ごとに図面の状況や現在の業務フロー、業務課題は毎回異なります。しかしそうした中でも業態・業種ごとに共通する潜在的な課題や、CADDi DRAWERを使うと解決できる課題が必ず存在し、そうした気づきをお客様と共有できることが何よりもやりがいにつながっています。

またトライアル会ではCADDi DRAWERに実際に触れたお客様の声直接聞くことができるため「あの説明はこうした方がいい」「ここは動画で説明するべきだ」「追加でこの機能があればもっと興味をもってもらえた」など、短期間で数多くの改善点を学習することができます。
それらを次回までにトライアル会の仕組として自身で改善したり、営業・カスタマーサクセスチームとどうしたらお客様にもっとご活用いただけるか議論を重ねます。また、お客様のニーズをプロダクトチームにフィードバックする仕組みが高速で回っており、お客様の声をプロダクトに反映しPDCAが回ることが、キャディの強みだと感じています。

出張中にお客様から紹介いただいた居酒屋でDRAWERの未来を語る一幕

おわりに

人から聞く話と、実際に自分が経験して感じることの間にはどうしてもズレが生じてしまいます。そのため今回は、伝統的な日本の大企業からスタートアップに転職した一人の社員として自分の今の思いを素直に書き連ねてみました
この話が皆さんのお役に立ったかどうかは分かりませんが、もし少しでも興味を持った方はぜひお気軽にお声がけください!とはいえ大きな環境変化は不安だと思います。そのため、気軽にオフィスに来ていただく場などもたくさん設けています!

note29連チャンリレーもまだまだ始まったばかり。5日目の明日は、FS(フィールドセールス)西日本チームの坂田さんです。バトン、お渡ししますね。

#大企業 #スタートアップ #企画 #キャディ #CADDi DRAWER #出張  


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