Hiroshi Kobayashi

小林 浩 株式会社SI&C, Principal, CMMIコンサルティング…

Hiroshi Kobayashi

小林 浩 株式会社SI&C, Principal, CMMIコンサルティング部長   組織能力向上を支援するコンサルティングを提供。  (主な資格) CMMI高成熟度リードアプレイザー SAFe SPC/LPM Scrum Alliance認定Scrum Master PMP

最近の記事

CMMIという世界地図を片手に改善の宝探しの旅に出よう

CMMIに対して固いイメージを持つ人が多いのでは?と思い、あえてこのようなタイトルを付けてみました。 前回のブログから間が空いてしまいましたが、久しぶりのブログでは、よりポジティブに、より楽しく、CMMIを活用していただくためのアイデアをご紹介いたします。 1.“できている部分”にも着目しよう 第1回目のブログで述べたように、CMMIは世界中の成功している組織やプロジェクトが何を実施しているか(What)を分析・体系化し、プラクティスとしてまとめたものです。CMMI V2.

    • 匠Methodの概要その3-私のチームの価値デザイン

      前回は匠Methodの各モデルについてご説明しましたが、いかがでしたでしょうか。丁寧に説明したので、とても長くなってしまいました。気軽に読める分量では無かったと思いますが、実際に匠Methodを試す際に参考になると思います。 さて、最近匠Methodを使用して、私のチームすなわち「CMMIコンサルティング部」の価値をデザインしてみました。今回はその中の“価値デザインモデル”についてご紹介したいと思います 1.CMMIコンサルティング部の価値デザインモデル2024年1月の時

      • 匠Methodの概要その2-モデルの内容

        前回は匠Methodとは何かについてとその根底にある思考要素「知・情・意」について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。 第2回目は、匠Methodに含まれるモデルの内容について説明します。 単なる説明だけでは面白くないと思いまして、「昔の自分へのアドバイス(2023年の私から2019年の私(初心者)へ)」と題して、自分の経験を通じて学んだことも踏まえてご紹介したいと思います。 1.匠Methodのモデルの全体像前回お話したように、匠Methodは非常にシンプルで、次の

        • 匠Methodの概要その1-基本コンセプト

          これまで4回に渡りCMMIをテーマに執筆いたしましたが、今回から気分を変えて、「ビジネスをデザインするための手法」のである匠Methodをテーマに執筆いたします。 初回は「匠Methodとは何か?」及びその根底にある思考要素「知・情・意」についてご紹介します。 ※当ブログで使用している匠Methodに関係するいずれの図についても、萩本順三さんから提供いただいた資料「DXと名の付くプロジェクトで忘れてはならないこと〜匠Methodによるビジネスデザインの本質~」から引用してお

        CMMIという世界地図を片手に改善の宝探しの旅に出よう

          CMMIのプラクティス領域と適用効果

          今回はCMMIの各プラクティス領域(PA)に含まれるプラクティスを参照すると「何が嬉しいのか?」について、現場および管理者の視点から私の考えを述べたいと思います。 1.主に現場にとって嬉しいPAここでは「開発」「サービス」「供給者」の業務領域に関連するPAの中で、主に現場に役に立つPAと、現場にとって何が嬉しいか、私自身や私のお客様の経験を基に表にまとめてご紹介いたします。 いかがでしょうか。もしかしたら、やることが沢山ありすぎて大変そうだと思った方もいらっしゃるかもしれ

          CMMIのプラクティス領域と適用効果

          CMMIのプラクティス

          今回はCMMIに関する3回目のブログです。以前のブログで私は次のように述べました。 「CMMIは、世界中の成功している組織やプロジェクトが何を実施しているか(What)、なぜそれを実施しているか(その価値は何か)(Why)を分析し、体系化したものです。そのWhatをプラクティスと呼んでいます。」 プラクティスは内容に応じて“プラクティス領域(PA)”にまとめられています。今回のブログではCMMIのPAとプラクティスについて、具体例を示しながらご説明いたします。今回はかなり長く

          CMMIのプラクティス

          CMMIの定義する組織成熟度のご紹介

          前回のブログでCMMIには5段階の成熟度レベルが定義されていると述べました。 そこで今回は、それぞれの成熟度の組織がどのような特徴を持つのかをご説明いたします。 1.CMMIの成熟度の評価方法CMMIの成熟度の正式な評価は「ベンチマークアプレイザル」と呼ばれる方法に基づき行われます。ベンチマークアプレイザルでは、成熟度の評価対象組織として、会社全体、事業部単位、部単位、プロジェクトなどが該当し、ISACAが認定したCMMIリードアプレイザーの有資格者がリーダーとなってアプレ

          CMMIの定義する組織成熟度のご紹介

          CMMIのご紹介

          今回はCMMIについてご紹介します。 1.CMMIとはCMMI(Capability Maturity Model Integration:能力度成熟度モデル統合)は、日本を含め世界中で広く活用されている組織ケーパビリティ(能力)向上のためのモデルです。米国カーネギーメロン大学のソフトウェア工学研究所(SEI)により開発され、今ではISACAが引き継いで維持・拡張しています。 CMMIは長年、開発(CMMI-DEV)、サービス(CMMI-SVC)と供給者管理(CMMI-S

          当ブログの「プロダクトゴール」

          株式会社SI&C、CMMIコンサルティング部の小林浩と申します。 会社のブログと同様な内容を、Noteでも書くことにしました。無理なく長く続けていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。 1.プロローグ ブログを開始するにあたり名前をどうしようかと悩みましたが、「CMMI&アジャイルコンサルタントのブログ」にしました。理由は単純で、CMMIとアジャイルの両方とも好きだからです。  ここで突然の告白ですが、実は私は昔、CMMIが嫌いでした。面倒なことをやらされたり、

          当ブログの「プロダクトゴール」