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語学の学習は食事から・・・イギリス・フランス5年間の赴任生活<第48話>

二人の息子たちが通い始めたインターナショナル小学校は、当初の予想とは違って英語・フランス語併用の学校でしたが、幸い二人とも登校拒否にはならず なんとか毎日通っています。
フランス語の授業も受けているようです。家に帰って来てから、宿題でフランス語の発音をさかんに練習しています。フランス語の母音にはアとエの中間的な発音やエとウとオの中間的な音などがあり、発音がむつかしいですね。ちなみに、住むことになったこの町の名前Aixの発音は、アクスでもなく、エクスでもなく、アとエの中間的な発音です。

妻は、知り合いの伝手で日本語のできるフランス人女性を紹介してもらい、週1回フランス語のレッスンを受けることにしました。どうも、日本語でのおしゃべりの時間が多いようですが、それでもストレス解消にはなるでしょう。

私はというと、会社の主なマネージャーは英語を話せるので、仕事では特に不自由はしていません。ただ、普段の生活の中ではやはりフランス語を話すことが必要なので、日仏辞書やテキストブックを見ながら必要な単語を少しずつ覚えていきます。

基本的なフランス語学習

まずは基本的な言葉を覚えます。
挨拶の仕方や、はい・いいえ・ありがとうの返事など・・・
でも、子供達からよく注意されます。
「ありがとう は メルシー merci」 
「違うよ、”r” がちゃんと発音できてない。喉の奥を鳴らすように。ci はシーじゃないよ、スィーだからね。」
ハイ、もっと勉強します。

でも、主語の人称(私、あなた、彼・・・)による動詞の変化は 日常よく使う簡単な動詞ほど不規則で複雑だし、数の数え方も20進法と60進法が合わさったような数え方でこれがまたむつかしく、めげそうになります。

日本語の中のフランス語

勉強を進めているうちに気付いたのですが、日本で日頃使っている言葉の中にもフランス語は意外とたくさん入っているのですね。

なんといっても、食事関係の言葉が多いようです。
メニュー Menu、グルメ Gourmet、オードブル Hors-d'œuvre、ポタージュPotage、グラタン Gratin ・・・
さすが食の国です。

おそらく、フランス語に限らず外国語を習う時には、食事に関連する言葉から入ると早く身に付くように感じます。
お店に入った時の挨拶、メニューの見方、注文の仕方、おいしいですねの言い方 ・・・
なにせ、完璧でなくてもとりあえずコミュニケーションが成功した時の報酬が大きい、つまりおいしいものが食べられるのです。
皆さんも外国語を勉強する時には、ここから始めた方がやりがいがあるかも。

ファッションや芸術・文化に関する言葉も多いですね。
・ブティック Boutique、コスチューム Costume、ランジェリー Lingerie、オードトワレ Eau de toilette ・・・
・デビュー Début、アンコール Encore、アトリエ Atelier、デッサン Dessin ・・・
でも 私はおしゃれには無頓着だし、舞台に立つこともないので、あまり使う機会がありません。

とりあえず 勉強を進めていきます。

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