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日本に帰国して感じること/食事が速い・・・イギリス・フランス5年間の赴任生活<第79話>

数年間に及ぶヨーロッパ生活を終え 日本に帰ってきましたが、日本の生活でどうも違和感があり馴染めないものがあります。

日本のビジネスマンは食事が速い

毎日 工場事務所の同僚達と一緒に 工場食堂に昼食に行くのですが、皆 食事が速く(というか私が遅いのでしょう)いつも私が最後になります。
フランス工場での現地のマネージャー達との昼食では、食事をしながらおしゃべりをしてお昼の1時間をゆったりと毎日過ごしていました。(パリのような都会ではどうなのかはよくわかりませんが)
その感覚が身に付いていて、事務所の同僚みたいに10分間足らずでちゃちゃっと食べることができません。

日本の居酒屋では「2時間飲み放題」というシステムが一般的ですね。2時間経つと、食事を終えて会計をしなければいけません。客の回転率を高めて売り上げを増やすためだと思いますが、せっかく話が盛り上っていても、なんだか追い出される感じがして、どうも馴染めません。

イギリスに来てまだ間もない頃、晩御飯でスパゲッティーでも食べようかと近くのイタリアンレストランに行きました。午後7時ちょっと前で お店にはお客はまだ誰も来ていません。
すると、店員から「遅すぎる」と断られました。
 え? 遅すぎる? まだ開店していなくて「早すぎる」と言われるかと思っていたのに・・・
ヨーロッパでの生活に慣れてくるとわかってきたのですが、レストランでの夜のディナーは一般的に2~3時間はかけてゆっくり食事を楽しみます。
おそらくその日は予約客でいっぱいで、予約のお客が来るまでに私の食事が終わらないとふんだのでしょう。こちらはスパゲッティーだけをパパっと食べて 30分程度でさっさと出ていくつもりだったのに。

フランスでも 仕事が遅くなって帰る際、(家に着くまでに車で1時間以上かかるので)何か食べてから帰りたいのですが、レストランに入ると 前菜から始まってメイン、デザートと続き 2時間はかかってしまいます。ラーメンか牛丼をちゃちゃっと食べて帰りたいのですが、それがないので ガソリンスタンドでサンドイッチを買って食べながら 運転して帰ることが何度もありました。

ベルギーのブリュッセルにある営業事務所に出張で行った時のことを思い出しました。
夜 営業所の知り合いにブリュッセルの街なかの日本食の店(ラーメン屋 兼 居酒屋)に連れて行ってもらいました。有名店らしく日本人以外にもベルギー人の人々もたくさん来ています。
ブリュッセルの人々は仲間とお酒を飲みつつ おしゃべりしながら1時間以上かけてゆっくりゆっくりラーメンを食べています。ラーメンがのびてしまっておいしくないのでは、と余計な心配をしてしまいました。


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