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フランス語の勉強で再発見・・・イギリス・フランス5年間の赴任生活<第49話>

フランス語の勉強を続けるうちに、「なるほど!」と改めて認識したり、長年不思議だなと疑問に思っていたことが解決して感動したりしています。

◆ パンのクロワッサン (Croissant) とは、もともと三日月という意味らしい。
確かに、形が似ているね。
ふむふむ。

◆ 教会や学校の名前として時々耳にする「ノートルダム」はNotre-Dameと書きますが、英訳するとOur Lady (私たちの貴婦人)。このLadyは誰のことかというと聖母マリアのこと。
フランスに来る前にイギリスで息子たちが通っていた小学校は”Christ Church School” (キリスト教会 小学校) ですが、隣の地区の小学校の名前は”Our Lady School” 。変わった名前だなと思っていたのですが、”ノートルダム(聖母マリア)小学校”だったのね。
ふむふむ!

◆「レストラン」は英語綴りでは「Restaurant」ですが、なぜ「レストラント」と言わないのでしょう?
フランス語は末尾の子音字を発音しません。そのため発音は(あえてカタカナで書くと)レストラン。 
そうか!フランス語読みだったのね。
そういえば首都Parisも英語発音はパリスだが、「パリ」だなぁ。

◆ 英語で「時間」を表す「hour」はなぜ「ハワー」と言わずに「アワー」と発音するのか?
おそらく、この言葉の語源はフランス語の「時間”heure”」だと思われます。フランス語はhを発音しないのです。(発音は、あえてカタカナで書くと、ウール)
なるほど!

◆ 私のようなちょっと年配の人は、小数点のある数字を読む時、
3.14を「3 テン 1 4」ではなく、なぜか「3 コンマ 1 4」と読んだりします。
[ .] は「テン」であり、「コンマ」は [ ,] なのになぜ?
フランスをはじめとする大陸側(ドイツ、イタリアなど)での数字の書き方は、小数点を3,14と書きます。まさにコンマです。 
なるほどね~ぇ!

【ヨーロッパ言語の特徴】
だんだん勉強が横道にそれてきて、深みにはまります。

ヨーロッパ言語 (フランス語、ドイツ語、スペイン語・・・) に見られる特性として、
1)名詞にすべて性別があります。
フランス語の場合、
 山 (Montagne)、夜 (Nuit) ・・・女性名詞
 空 (Ciel) 、三角 (Triangle) ・・・男性名詞
それに伴い、その名詞につく冠詞や形容詞も形を変えます。
どうして単なる物や概念なのに性別を区別したいのでしょう。

2)主語の人称(私、あなた、彼、私達、あなた達、・・・)によって、動詞の語尾が変化します。
どうして、同じ動作をするのに、自分と他人、一人と複数を区別する必要があるのでしょう。
私が歩こうが、彼らが歩こうが 歩く動作は同じなのに...

このあたりがヨーロッパ言語を勉強するときにとても苦労する点です。
日本語・中国語・韓国語などのアジアの言語では見られない特徴です。背景となる文明が起こった時に何を意識したかったのでしょう。
各国の文化の違いにはとても興味があるのですが、そういうことばかり考えていて、肝心のフランス語の練習がおろそかになって、ちっとも会話が上達しません。

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