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トイレ掃除

ある方から聞いた話です。70年前の小学校5年生の時の作文。『学校から帰ったらお母ちゃんがほどいた毛糸で何かを編んでた。「お母ちゃん、何編んでるの」と聞くと「あんたの服や」というた。宿題もあるけど、ご飯を炊いてやった。「明日はお便所も掃除してやるわな」というたら、お母ちゃんは手を動かしながら細い目で笑っていた。』この作文は朝日放送で取り上げられ、全国から手紙がたくさんきたそうです。そのことをきっかけに文通が始まった人がいたそうです。一度でいいから、会いたかったなって。小学生からトイレ掃除を率先してやろうという気持ち、どれだけ勉強ができることより素敵なことに思います。

水野敬也さんの「夢をかなえるゾウ」という本。トイレ掃除をするという命題があって、以下ガネーシャの言葉です。「トイレを掃除するちゅうことはな。一番汚いところを掃除するっちゅうことや。そんなもん誰かてやりたないやろ。けどな、人がやりたがらんことをやるからこそ、それが一番喜ばれるんや。一番人に頼みたいことやから、そこに価値が生まれるんや。まあ好きなことするのも大事やけどな、それと同じくらい大事なんは、人がやりたがらんことでも率先してやることや。仕事できるやつらは、全員そのこと知っとるで。」

ビートたけしさんのコメントです。「自分は映画を撮っても、絵を描いてもテレビに出ても、小説を書いても必ず評価されてしまう。特に自分に才能があるとは思えないが、心当たりが一つだけある。それは若い時に師匠にトイレだけは綺麗にしろと言われ、30年以上経った今でもやっている。今では自分の家のトイレだけではなくロケ先や公園など、いろんなところのトイレの掃除をしている。

「営業でいちばん大切なこと」という本を最近出した小林一光さん。成長する人は表の努力だけではなく、裏の努力があるのだと思います。表の努力とは徹底的に仕事の努力をすること。裏の努力とは、人が見ていないところで自分を律していろいろな徳を積むこと。運やツキは、裏の努力を欠かさない人のもとへ引き寄せられていくものです。

植村花菜さんの歌「♪トイレには、それはそれはキレイな女神様がいるんやで。だから毎日キレイにしたら女神様みたいにべっぴんさんになれるんやで♪」少し前の歌になりましたが、いい歌ですね。


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