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廣瀬碧季
2020年12月23日 13:37
海と毒薬 遠藤周作著 新潮文庫あらすじ引っ越した先の街の医院へ持病の治療のために通う男。男やがて、その医院の医師である勝呂が、かつて捕虜の生体解剖実験に参加していたことを知る。勝呂は単なる異常者なのか、それとも……。第二次世界大戦末期に九州帝国大学でおこった事件を小説化した作品。感想第二次世界大戦末期、実際に九州帝国大学医学部で実際におきた事件を小説化した作品とあって、内容はかなり重め
2020年10月21日 22:56
沈黙 遠藤周作著 新潮文庫はじめに友人に勧められて遠藤周作作品に触れることにした。私は長崎の生まれで、キリスト教というものに触れる機会が幾分他県の人よりは多かったように思う。それは、小学生時分の私が隠れキリシタンについて総合学習で調べ、島原を訪ね、島原の乱に興味を持ち、その後の大人になってから天正遣欧少年使節に興味を持つくらいには、触れる機会があったと思われる。その私が初めて遠藤周作という